アニメ「〈物語〉シリーズ」最新作『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』が、7月6日(土)22時より配信スタートとなる。
【放送】『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』第1話
配信開始に先駆けて、6月30日(日)にはユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて先行プレミア上映会が実施され、上映後の舞台挨拶に千石撫子役・花澤香菜、阿良々木月火役・井口裕香、斧乃木余接役・早見沙織の3名が登壇した。
3名がステージ上で一堂にそろうのは、2024年3月24日開催のAnimeJapan「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン ステージ」以来。2009年に放送されたシリーズ第1作目となる『化物語』から15年、客席を窺った司会者から「同窓会のような趣きもあるのでは?」と振られると、花澤や井口からの「一緒に年を取ってきた」という感慨深いコメントから舞台挨拶がスタートした。
2019年まで展開された『〈物語〉シリーズ ファイナルシーズン』からも5年ぶりとなるアニメ「〈物語〉シリーズ」最新作『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』は、正体を知らない月火にアイスクリームを食べているところを見られてしまった余接が奮闘する「愚物語」が第1話として描かれる。先行上映でひと足先に鑑賞した観客に向けて、「愚物語」のアフレコ現場のエピソードなどが語られていく。
語り部が従来の主人公・阿良々木暦から余接となった「愚物語」では、余接のモノローグが全編にわたって繰り広げられる形でストーリーが進行。早見は、「息継ぎするタイミングもなく映像が展開していくので、集中力全開で演じていました。家で練習をしていても、当日の心身のコンディションでブレが出てしまうと(スタッフから余接が)生きていますねと言われて」と、人形ゆえに抑揚のない独特の演技を要求される余接役の難しさについて語る。
月火の姉である火憐が「愚物語」には登場しないため、井口もアフレコの際にはファイヤーシスターズの決め台詞を1人で演じてチューニングしていたと振り返る。早見のセリフ量に言及すると、早見からは、改めて(暦を演じていた)神谷さんはすごいと感じたと実感を込めた回答がなされた。
舞台挨拶の後半には『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』の主題歌「UNDEAD」を手掛けたYOASOBIからのビデオメッセージが上映された。Ayaseは「ずっと「〈物語〉シリーズ」の大ファンだったので、愛とリスペクトを持って本作のテーマソングを書かせていただきました」とコメント。楽曲の原作となる小説は、西尾維新氏による書き下ろしの短々編「なでこパスト」「しのぶフューチャー」となり、7月1日より公式サイト上で公開された。
続いて「撫物語」の新作PVが上映され、オープニングテーマ「caramel ribbon cursetard」の情報も解禁。撫子のキャラクターソングであり『化物語』の第9話・第10話(Blu-ray・DVD版準拠)のオープンニングでもある『恋愛サーキュレーション』を思わせるフレーズが盛り込まれた同曲は、撫子と余接のキャラクターソングとなる。
公開されたPVを振り返り、「撫物語」について花澤は、これまで撫子が歩んできた道のりが楽曲にも詰まっていて、過去の自分を受け入れて助けられる展開になっており、早く見てほしいと語った。井口と早見から「せーの!」を花澤にやってほしいとねだるひと幕もあり、トーク中に花澤から発せられた「せーの!」のフレーズに会場中から拍手が湧き上がると、井口と早見も興奮を隠しきれなかった。
舞台挨拶の最後には、それぞれからこれから配信で視聴するファンに向けてメッセージが寄せられた。花澤は、「撫物語」を視聴する前にぜひこれまでの撫子の歩みをおさらいしておいてほしいと前置きしつつ、これまで撫子なりに頑張ってきたので、(視聴者も)自分自身のことも振り返って愛せるような物語になっているので楽しんでほしいと述べた。井口は、(シリーズの歩みとともに)成長してきた声優ならではの演技も楽しめるが、月火は相変わらずうるさいキャラクターなので、嫌いにならずに楽しんでほしいとファンへアピールした。
最後に早見から、余接はずっと変わらないが、「撫物語」ではちょっとしたバディもののようにエモーショナルに描かれている場面もあるので、最後まで楽しんで見てほしいと語られ、舞台挨拶は終了となった。
(C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト
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取材・テキスト/kato