9月7日(土)夜6時56分から、TVアニメ『ドラえもん』誕生日スペシャルが放送される。
ドラえもんの誕生日(2112年9月3日)を盛大にお祝いすべく、今年も9月7日に超豪華な『誕生日スペシャル』の放送が決定した。今年は、5年ぶりとなるオリジナル中編エピソードを放送。シリーズ史上初となる“古代ギリシャ”を舞台に、のび太たちが大冒険を繰り広げる。
また、『誕生日スペシャル』放送当日の午後5時からのレギュラー放送では、本作のスピンオフエピソードを放送予定。なぜのび太たちは古代ギリシャに行こうと思い立ったのか、冒険のきっかけを描くショートストーリーとなっている。
■ドラえもんに贈る特別なバースデーケーキを求めて…のび太たちが時空を超える
今年の『誕生日スペシャル』で放送するエピソードは、『のび太とギリシャのケーキ伝説』。ドラえもんにとびきりのバースデーケーキをプレゼントするべく、のび太たちがはじめて誕生日ケーキが作られたといわれる紀元前5世紀のギリシャへ。
ところが、タイムマシンを誤って操作したのび太がさらに1000年前――紀元前15世紀のギリシャに迷い込んだ上、牛の怪人・ミノタウロスのいけにえにされてしまうかもしれない大ピンチに。ドラえもんたちはのび太を救うべく、迷宮に乗り込む。現代日本から古代ギリシャ、そして神話の世界へ――時空を超えたタイムスペクタルが展開していく。
■「震えるような光栄とワクワク」脚本家・上田誠氏が描く《新しい冒険の物語》
シナリオを手がけたのは、劇団ヨーロッパ企画の代表で、映画『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)や『ドロステのはてで僕ら』(2020年)など話題作を次々と生み出してきた脚本家・上田誠氏。映画『リバー、流れないでよ』(2023年)では第33回日本映画批評家大賞の脚本賞に輝いた。
上田氏が『ドラえもん』の脚本を担当するのは、今回が初となる。上田氏は「『ドラえもん』から始まり、藤子・F・不二雄先生のセンスオブワンダーに影響を受け続けてきました。のび太くんたちの新しい物語を書かせてもらえたこと、震えるような光栄でしたし、それにも増してワクワクしました」と、今回のオファーに大感激しながら執筆したことを明かす。
上田氏は“時間”や“タイムマシン”をテーマにした作品を多く発表し、“時間軸を自在に操る脚本家”として知られているが、本作でもその真骨頂を発揮。「バースデーケーキのルーツが古代ギリシャにある、という説を知り、ギリシャ神話の世界が好きだったこともあって、古代ギリシャのケーキ伝説を辿っていく物語になりました。歴史のパズルがはまっていく面白さをお楽しみください」と、期待高まるメッセージを寄せている。
▼上田 誠氏(脚本)コメント
――『のび太とギリシャのケーキ伝説』を執筆されるうえで意識されたことを教えてください
タイムマシンものが得意分野なので、歴史を遡るお話がやりたいなと思いました。バースデーケーキのルーツが古代ギリシャにある、という説を知り、ギリシャ神話の世界が好きだったこともあって、古代ギリシャのケーキ伝説を辿っていく物語になりました。歴史のパズルがはまっていく面白さをお楽しみください。
――9月3日に誕生日を迎えるドラえもんにメッセージをお願いいたします!
お誕生日おめでとうございます。小さいころから楽しみに見ていました。あの引き出しの中へ、まさか一緒に冒険に出られるとは!どら焼きも美味しいけど今回は、ギリシャ生まれのバースデーケーキをどうぞ。
――『ドラえもん誕生日スペシャル』を楽しみにしている視聴者のみなさまへメッセージをお願いいたします!
ドラえもんから始まり、藤子・F・不二雄先生のセンスオブワンダーに影響を受け続けてきました。のび太くんたちの新しい物語を書かせてもらえたこと、震えるような光栄でしたし、それにも増してワクワクしました。スタッフの皆さまとの熱い打ち合わせもときめきました。一緒に誕生日をお祝いしながらご覧ください。
■『のび太とギリシャのケーキ伝説』あらすじ
タイムマシンに乗って、紀元前5世紀のギリシャ・アテネにやって来たドラえもん(声・水田わさび)、のび太(声・大原めぐみ)、しずか(声・かかずゆみ)、ジャイアン(声・木村昴)、スネ夫(声・関智一)。実は、のび太たちはドラえもんに“世界で最初のバースデーケーキ”をプレゼントするつもりでやって来たのだが、一同は目の前に現れたパルテノン神殿に大はしゃぎ。“きせかえカメラ”で古代ギリシャ人の服装に早変わりし、“ほんやくコンニャク”を使って街を散策する。
街角では、吟遊詩人がハープで弾き語りをしているところに出くわす。彼が歌っていたのは、勇者・テセウスが牛の怪人・ミノタウロスの迷宮に乗り込んでいけにえとして集められていた人間たちを助け、アリアドネ姫からもらった糸をたどって迷宮を抜け出した…という詩だった。
ところが散策の途中、ひとり忘れ物を取りに戻ったのび太が誤ってタイムマシンを操作、さらに1000年の時空を超えてしまい、紀元前15世紀のアテネに不時着してしまう。その上、運悪くいけにえとしてとらえられ、ある島へと連れていかれることに…!到着したのは、当時、海洋文明が栄えていたクレタ島。もしやのび太は吟遊詩人が歌っていたとおり、ミノタウロスのいけにえとして捧げられてしまうのか!? のび太を助けるためドラえもんたちも時をさかのぼり、クレタ島の迷宮に向かうが…!?
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