第171回芥川賞が発表され、松永K三蔵さんの『バリ山行』が選ばれました。
芥川賞に決まった『バリ山行』は、経営の傾いた建築会社で働く主人公と、登山道以外の道「バリエーションルート」を登る、登山の達人であるベテラン社員との物語です。職場での人員整理という厳しい現実と、2人が進んでいく山の情景や臨場感が対照的に描かれています。
作者の松永K三蔵さんは水戸市生まれの44歳です。関西学院大学を卒業後、2021年に『カメオ』で群像新人文学賞を受賞し、デビューしました。
芥川賞は初めてのノミネートでの受賞となりました。(ANNニュース)