俳優・東出昌大が、ひろゆきと「死生観」を語り合う場面があり、「長生きするよりは命を燃やし尽くして早く死んだほうがいい」と、自身の考えを打ち明けた。
その一幕があったのが、人気シリーズ『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』の第2弾となる『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』の未公開シーンでのこと。南米を車で移動中、ひろゆきと車中で繰り広げられる何気ない会話の中からはじまった。
ひろゆきが、世界の現状について「日本の若い人や優秀な人が『この国やべーな』と思ってどんどん出ていっちゃう。あの構造が止められる気がしないんすよね。ただアメリカや中国も、福祉が多少しか無いので、国としては反映しているけど没落していく人は没落していく」と話を切り出す。
すると東出が「この旅の途中、ディレクターと『恥の壁』(ペルーの首都リマの丘陵の斜面にある貧富を分けるように建てられた壁)で話してたんですけど、僕の理想は死の淵で『ああ、いい人生だったな』と思って死ぬこと。高度な医療を受けて110歳まで長生きするより、命を燃やし尽くして70歳、65歳で死んでもいいと僕は思っている」と、「没落」というワードから“人生の幕の下ろし方”に言及。
立て続けに「高齢者の延命治療のために若い人のお金をどんどん使うのは違う。自分自身が高齢者になったときに若者の足を引っ張りたくない。高度な医療を考えないで、各々の過程でくたばればいい」と、数年の自給自足の“山生活”で導き出した答えなのだろうか、独自の生き方の美学を明かした。
それを聴いていたひろゆきは「手に入りそうなもの(長寿)を失うのを、許容できる人は結構少ないと思うんですよね」と返す。それでもすぐさま「それはわかるんです。ただ長寿を手に入れたからといってそれが幸せなのか。充足感のある最期を考えると、潔くあるべきだと思うんです」と意見をぶつけていた。