ABEMAで配信中の『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』の中で、南米大陸横断に挑んだ俳優の東出昌大と実業家のひろゆきにインタビューを実施。およそ1カ月に渡る旅を終えた2人が、「死」を予感させたという過酷な旅の記憶や、長旅で東出がのぞかせた苦悩、番組スタッフへの苦言など、ざっくばらんに語ってくれた。
「豊川Dが変わらずいてくれること」東出昌大が提示した出演条件
『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』は、東出とひろゆきの南米横断旅に密着する番組。旅を通して描かれる南米の実情や、現地の人との交流が見どころだ。さらに、東出、ひろゆきと旅をともにする豊川ディレクターとの人間味溢れるやりとりも人気の理由の1つ。また、過酷な大陸横断の中で思わずこぼれる本音も注目されている。
アフリカ横断の旅をした前作から1年。2度目のオファーに、東出は“ある出演条件”を提示したという。
東出:僕の出演条件は豊川Dが変わらずいてくれること。1回目の旅がチームワークよく行ったのでこれで、新たな人が来たらまた再構築するのが大変だなと思ったんです。
ひろゆき:全く同じ座組みでしたね。長期間である程度こういうスケジュールが取れて。「ワクチンを打ったことがあって2週間後に南米って言ってこれる人!」って集まった感じ。全員同じ顔だった。
東出:最初に伺ってたのは北極圏か中東。両方とも面白そうって思った出発2週間くらいに「南米」って言われて「なんじゃいそれ!」っていうのが率直な所です。2週間前まで決まらないのっておかしいので(笑)。
ひろゆき:中東っていうのでどっちもビザが難しくなって。そして中東イスラエルコースって説もあって、そこでシージャックがあって無理になり。それからインドっていう説があって、そこでビザが降りなくて、南米になるっぽいよって。スケジュールが結局わからないまま、うちの彼女(妻)と高橋さん(高橋弘樹プロデューサー)が話をして、勝手に決まったんだけど。決まったスケジュール、僕は教えられないまま年明けるという(笑)。
疲弊していく東出昌大「食事三食食べるにしても何か言わないと」
急きょ行き先が決まったという今回の旅で、東出は、常に“悩み”を抱えていたという。
東出:大本営に対して、プロデューサー陣が悪いんじゃないですけど、プロデューサー陣が悪いというか…(笑)。南米に飛ばしておいて撮れ高とってこいっていうんですけど、南米ってやっぱ飛行機旅なんですよ。なぜならばバスでずっと移動ってしんどいんです。ペルーは主要の道路が海岸沿いに敷かない。そこだけを行けっていったら飯は変わらない、景色が変わらなから旅番組としては破綻するんです。でもちょっとワラスとか標高の高いところ行ってみようってなると時間がかかる。だからかといって夜間移動しないと無理ですって、リマまで行くにとか言ってたら、夜間は移動だめとかいうから。「だめなんじゃん。結局今日も撮れ高ないじゃん」ってなる。でもしょうがないですね、縛りがあるので。
スタッフ以上に番組を考えていたという東出の疲労を、横にいたひろゆきは感じ取っていた。
ひろゆき:東出さんは「気遣い」なので、勝手に消耗していく。割と日が経つにつれて消耗具合が…。
東出:おっしゃる通り、気遣いの部分があって。撮れ高も気をしにしないと…ああいうことも気にしないとって、色々思いながら、睡眠時間が短くなったり。旅番組ってやっぱり無理をするんです。普段の旅だったら2、3日ここで滞在しようってできるのが、「撮れ高の為に」っていうのが正直あるので。でも、ずっと移動だし。食事三食食べるにしても何か言わないとって思ってるし。そうするとやっぱ疲れて、ちょっと休みたいって思うんです。3週間連続休みなしで働くと人間きついじゃないですか。週休二日欲しいようにやっぱりロケでも1週間くらい経つと、ちょっと休みたいなって思うのが正直なところでした。
ひろゆき:そっか。確かに3週間休みなしってすごいですね。労働基準法的にどうなんだろう。
記憶に残るのは「生死」に直面した場面
今回の旅の見せ場は、「天空の鏡」と呼ばれる絶景「ウユニ塩湖」。ひろゆきは初、東出にとっては13年ぶりの再訪となった。
体力と精神をすり減らした旅の中で、2人が思い出に残っているのは「生死」に直面した場面。
東出:紆余曲折、引きこもごもありましたが、ボリビアのデスロード系は結構やばかった。本当に死が近いって。先月一つのバスが全部谷底に転がって三十何人亡くなったと。あれは怖かったな。
ひろゆき:(自ら捌いた)リャマの首の関節が丸くなっててはずれづらい。リャマの首の関節がどうなってるかなんて一生見ることないじゃないですか。ここが難しくてここに筋があるんだって。これだ、あ〜そうなんだ、みたいな。そういう一生知ることがない知識が面白かったです。(動物を捌くことは)割と肉体労働で、富士山の頂上くらいの標高のところでやるので体力的にきついんですよ。刃物を使ってそれなりに力を使うので、気を抜くと怪我してしまう。
妻と3週間の旅は?ひろゆき「家でほぼ喋らないんで。ずっと喋らないと思う(笑)」
無事に旅を終えた今、ひろゆきが、番組の立役者である東出に “ひろゆきらしい”言葉で感謝を伝えた。
ひろゆき:東出さんは便利なんですよね。そこらへんの食材で料理が作れて。しかも大量のビールとか調味料とかも持ち歩いてくれる。実は米あるんです。そこの便利さは代え難いなって。(東出ではない)普通の人が来ちゃうと結構困るんですよね。
撮れ高の多さのあまり、話数を増やすことが決定した『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』。前作に引き続き多くの反響を寄せられている中、「もし、次回作があったら?」と尋ねると、リアルな心境を明かしてくれた。
ひろゆき:僕は別にスケジュールが合えば(行く)。僕は仕事してるっていうより、単に旅をして、あ〜楽しかったっていう感じなので。そんなに辛いってならないです。
ーー奥様とは行けますか?3週間。
ひろゆき:ずっと無口ですよね。家でほぼ喋らないんで。本当にずっと喋らないと思う(笑)。
ーーカメラが回ってもですか?
ひろゆき:回ってもずっと喋らないんで。
東出:僕は正直わからない状態です。色々あるけど、きついですね。さっきここに来る前のタクシーでひろゆきさんと話してたんですけど、まぁそれはしょうがないですよってひろゆきさんも言うから…。ひろゆきさんと2人って言うよりも…。
ひろゆき:高橋弘樹(プロデューサー)が問題ですね(笑)。
一同:(爆笑)
(『ABEMA NEWS』より)
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