米マイクロソフト社のOS「Windows」を搭載したパソコンが19日、世界規模でブルースクリーンになるエラーが発生している。ABEMA NEWSに生出演したITジャーナリストの三上洋氏は、企業向けセキュリティ製品が何らかのトラブルを起こしている可能性があるとした上で、「ここまで広がる障害は非常に珍しい」とコメントした。
三上氏は、ウイルス対策のセキュリティ企業『クラウドストライク』のソフトを導入したパソコンで同現象が発生していると指摘。主に企業向けの製品で、「クラウドストライクが最新のアップデートをした際にWindows側と衝突するような形になってしまい、ブルースクリーンが出たのではないかと仮定している」と語った。
この現象は世界規模で、各国のメディアによるとアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中東などの航空会社、空港で通信障害が発生しフライトの取りやめが相次いでいるほか、イギリスではテレビの放送が一時中断、オーストラリアの銀行ではオンラインシステムに異常が発生し、フィリピンでは銀行のATMが使用できなくなっているという。
三上氏は今回の障害について「ここ10年ほどで、ここまで広がる障害はあまりなかった」とコメント。会社などから貸与されているパソコンで同じ現象が発生した場合、「所属している企業のセキュリティおよびシステム担当部署の指示に従うべき。Windowsが繋がらないのでビジネスチャットでの指示を仰ぐことはできないと思うが、電話なども活用して」と呼び掛けていた。
(ABEMA NEWS)