「勝つ気ある?」蓮舫氏完敗の都知事選受け立憲民主党に支持者が物申す!「リベラルの声が大きいほうに寄ってしまっている」
【映像】小池氏が圧勝 東京都知事選の得票数・得票率
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 7月7日に行われた東京都知事選挙で、現職の小池百合子氏が4割を超える得票率で圧勝した。2位には元安芸高田市長の石丸伸二氏が入り、参議院議員の職を辞してまで出馬した蓮舫氏は3位に終わった。立憲民主党や共産党の大物議員たちが続々と応援演説に駆けつけたものの、敗北を喫した蓮舫氏に支持者はショックの色を隠せない。立憲民主党の元支持者からも「勝つ気あるのか?」「一部の支援者たちはアシストどころか邪魔をしている」といった失望の声がnoteに寄せられ話題となっている。『ABEMA Prime』には立憲民主党の中谷一馬衆議院議員、支持者らが出演し、今回の“完敗劇”について議論を展開した。

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■蓮舫氏の敗因は「戦略ミス」?支持者の心を離した「リセット」発言

 過去には立憲民主党の代表も務めた蓮舫氏が、都知事選で小池氏だけでなく石丸氏にまで敗れたことは「小池 対 蓮舫」という一騎打ちを予想していた党員にとっても大きな衝撃であった。中谷氏は「選挙戦略には反省すべき点が多い。蓮舫氏自身は小池都政を一部評価する発言もしていたが、『リセット』という言葉が大きく響いてしまった。有権者の関心事として雇用や景気対策、少子化や子育て、政治と金の問題が挙げられる中で、蓮舫氏のメッセージは届かなかった。ネットやSNSでの発信も不十分だった」と述べた。この『リセット』とは、蓮舫氏が出馬表明時に「裏金事件、『政治とカネ』の自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする。その先頭に立つのが私の使命だ」とコメントしたことからきている。

この発言について、立憲民主党支持者で惣菜店「やきとりキング」を経営する竹田克也さんは「有権者として、最初に『リセット』という言葉が引っかかった。(小池都政の)8年間で子育て対策は大いに進展した。それを引き継ぎつつ、自分たちの政策を提示できればよかったのに、『リセット』という言葉が大きな障害となった」と語った。新潟国際情報大学教授で市民連合のメンバーでもある佐々木寛氏も、「『リセット』というのは国政レベルでは有効な論理かもしれないが、都知事選では有権者の生活全般を考慮しなければならない。選挙戦略については同感で、都民にとってはメッセージが伝わりにくかったのではないか」と指摘した。

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■物議を醸した支持団体・市民連合の声明に支持者からも異論、反論続出

 蓮舫氏の敗戦を受け、市民連合がSNSで発信した内容が波紋を呼んだ。「東京都知事選と都議補選の結果は、私たちにとって厳しく残念なものでした。あんなにも奮闘してくれて、一生懸命に応援した蓮舫さんが、1年後には忘れ去られているのでなければテレビのコメンテーターになってそうな泡沫候補に抜かれてしまったのは、深く傷つく経験となりました。」というもので、ここでの“泡沫候補”は、2番手に入った石丸氏を指すと見られている。加えて「私たちが変えたいのは政治だけではなく、こんな選挙結果が出てしまう社会でもあった」という内容も。

 この声明に対して竹田さんは「見え方として『選ばなかった人のせい』という風に取れてしまった。自分たちの議論や戦略が間違っていたという根本的な反省に繋がっていないような。党の中ではすごく話し合われていると信じたい。だが言葉選びなのか伝え方なのかわからないが、僕自身には響かなかった」と思いを明かした。さらに「いいメッセージがあれば、僕らは勝手にRTするし、頑張れという気持ちにもなれた。ただ今回の都知事選に臨むにあたって、立憲民主党、蓮舫さんの営の中で、どういう都政にしたいのかという議論が本当にされたのか、一連の流れを見てすごく疑問に思ってしまった。自分たちの解決方法を提示していないと思ってしまった」と加えた。

 市民連合メンバーである佐々木氏も、今回の声明については「市民連合の一員として言いたいのは、市民連合は各地域に展開している地下茎のような組織。上から全部決まっているわけでもない」と仕組みを説明した上で、「かなり動揺しているというか、青天の霹靂だったのではないか。(声明は)削除されたが、やはり不適切だった。市民連合そのものが、市民の見方をもう少し変えていかなきゃいけない。右、左とか敵味方ではなくて、社会の在り方そのものもこれから考えていかなきゃいけない時代だ」と、市民連合の今後についても変化を求めた。

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■今後の立憲民主党に求められるものとは

 野党第1党でありながら、今回の都知事選では支持者たちからも大きな課題を突きつけられる形になった立憲民主党。今後について竹田さんは「僕自身は自民党ではない、野党第1党を応援するぐらいな感じの尺度で見ている。立憲民主党の議員に直接応援していたい人もいるので頑張ってほしいが、そのためにももっといろいろなタイプの人と話してほしい。リベラルの声が大きい人たちの方にみんな寄ってしまうが、その結果『?』と思っている人たちからの話をシャットダウンしているように見える。そこをすごく頑張ってほしい」と語った。また佐々木氏も「今の話は重要。立憲がどうなってほしいという議論もあるが、あえて申し上げたいのは政治家も政党も、有権者や市民が作るもの。どんどん働きかければ、政治家も政党も市民が作り変えることができる、それはすごく大事な点。今回の都知事選を総括しながら、議論をどんどん積み重ねていくことを立憲でもやってほしいと思う」と、敗戦を糧にした議論の活性化に期待をかけていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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