今年初「大雨特別警報」が山形に 線状降水帯も発生…今後は? 気象予報士が解説
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 東北地方は、まさに梅雨終盤の集中豪雨の形になってしまっています。気象予報士の今村涼子さんに、現在の雨の状況を聞きます。

【画像】さらなる大雨の可能性も…雨雲の位置が変わりづらい理由

■さらなる大雨の可能性も…

現在の雨雲の動き
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 ピークの状況が長く続いています。

 現在の雨雲の動きを見てみます。特に、山形県内に活発な雨雲がかかっています。さらには、宮城県、青森県でも激しい雨が降っている状況です。また、関東方面でも天気の不安定な状態が続いています。

山形県酒田市・遊佐町には「大雨特別警報」
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 特に山形県内で、ピークが長く続いています。25日午後5時時点で、山形県酒田市・遊佐町には「大雨特別警報」が発表されています。

 25日午前0時からのレーダー画像の動きを見ていきます。時間が進むにつれて、日本海側から活発な雨雲が流れ込んできています。

昼過ぎごろには山形県の北部で「線状降水帯」が発生
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 朝から塊(かたまり)となって流れ込んできて、昼過ぎごろには山形県の北部で「線状降水帯」が発生しました。

強い雨が長く、同じ場所で降り続いている
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 夕方にかけても雨雲は途切れずに流れ込んでいる状況です。強い雨が長く、しかも同じ場所で降り続いています。

梅雨前線が停滞している位置
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 この雨の原因は、梅雨前線が東北地方に停滞している状況が続いているため、雨雲の位置が変わりづらくなっているからです。

 この雨雲の位置は、25日の夜から26日の朝にかけても続く見込みで、さらなる大雨の可能性もあり、災害危険度がさらに高まる地域も出てきそうです。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年7月25日放送)

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