モモ巨大化 猛暑と少雨で「甘くて柔らかい」 食べ頃サインは「シュガースポット」
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 猛暑でモモがぐんぐん成長しています。巨大化し、甘さを示す斑点「シュガースポット」が皮に多く表れたモモが、続々出荷されています。甘いモモが1個100円で買える場所もありました。

【画像】バナナでよく知られる「シュガースポット」 モモにも斑点“甘さのしるし”

■おいしいモモを選ぶコツは?

モモが2つで780円
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 東京・練馬区にあるスーパー「アキダイ」では、一番目立つ所にモモが置いてありました。旬を迎えたモモが2つで780円です。

客(60代)
「見るからにおいしそうで、やっぱり買おうかな」

客(70代)
「(今年は)4つくらい食べましたね」

 今年のモモの特徴を聞いてみました。

アキダイ 秋葉弘道社長
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アキダイ 秋葉弘道社長
「平年と比べて、今年のモモは出来が良いです、総合的に。粒も大きめで、味に関しては今年非常に良いです」

 おいしいモモを選ぶコツがありました。

「シュガースポットが多ければ多いほど甘い」
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秋葉社長
「シュガースポットって言われている、いわゆる斑点みたいなもの。このシュガースポットが多ければ多いほど甘い」

甘く熟した食べ頃のサイン
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 「シュガースポット」とは、バナナでよく知られている甘く熟した食べ頃のサインで、実はモモにもあります。

 シュガースポットが少ないモモの糖度は12.2度。一般的にモモの糖度は11度と言われていて、これでも十分高いですが…。

「シュガースポットがある方は15.7度」
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秋葉社長
「シュガースポットがある方は15.7度。最低でも甘い。ほとんどはすごく甘い」

■温暖化で「育つの2週間早い」

広い畑でモモ栽培
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 番組は、日本一のモモの産地・山梨県笛吹市に向かいました。見渡す限りの広い畑でモモを栽培しています。

甘味が強い「嶺鳳」
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 ここで行っているのは、モモの食べ放題です。もぎたての新鮮なモモを、その場で味わうことができます。この時期楽しめるのは、実がしっかり詰まっていて、甘味が強い「嶺鳳」という品種です。

埼玉から来た人
「おいしい。モモ大好き!」

神奈川から来た人
「(Q.何個目ですか?)5個目です。去年の方がもっと硬くて。でも、きょうは甘くて柔らかくておいしいです」

 今年のモモがおいしく育った理由は、「雨の少なさ」にありました。

浅間園 須田耕一郎さん
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浅間園 須田耕一郎さん
「雨が降りすぎると水分が多くて、水っぽくなっちゃいますので」

山梨県甲府市 7月上旬の降水量
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 甲府市では、7月上旬の降水量が今年はここ10年で最も少なく、晴れた日が多かったことが、モモの甘みを強くしました。梅雨が明けた今頃から、さらに糖度が上がっていくといいます。

 雨の少なさのほかにも…。

モモは「35℃ぐらいが良い」
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須田さん
「(モモは)強いですね、暑さに。35℃ぐらいが良い。適度に温度が上がって、夜と昼間の寒暖差があった方が糖度が上がります」

皮ごと食べるのがおすすめ
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 モモは実と皮の間に栄養があり、皮ごとかじるのがおすすめだといいます。今年の気候はモモにとって適切な環境ですが…。

温暖化で「育つの2週間早い」
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須田さん
「今年は去年よりもっと(育つのが)早くなってきて、要は温暖化で、(例年より)2週間くらい早いですね。本当は9月の中旬くらいまでやるが。8月お盆くらいになると、モモは終わっちゃうかもしれない」

(「グッド!モーニング」2024年7月26日放送分より)

外部リンク
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