透き通った川ほど危ない水の事故多発。
【画像】都道府県別の水難事故発生件数 全国2番目に多い岐阜県(2023年7~8月)
■相次ぐ水の事故 ドローンで注意喚起
ドローンによる呼び掛け
「川遊びをする方へのお願いです。子どもから目を離さないでください。お酒を飲んでから泳ぐのは危険です」
毎年、多くの人が川遊びやBBQに訪れる長良川で、水難事故への注意を呼び掛けているのは、 岐阜県警のドローンです。
小学2年生
「溺れないようにしている。あまり深い所に行かない」
ライフジャケットをつけて川遊びをする子どももいますが、夏休みに入り水の事故は急増。2024年もすでに死亡事故が多発しています。
警察によると、2023年のこの時期に水難事故の発生件数は、東京に次いで多かったのが岐阜県でした。
注意を呼び掛けるドローンは、こんなことまで…
ポルトガル語による注意喚起です。
岐阜・関警察署 土屋公彦 地域課長
「ポルトガル語圏の人が比較的多いので使いました。川は一見、平穏な流れに見えても、川底は渦を巻いていることがあると、十分に頭に入れて水遊びをしてほしい」
■川遊び 専門家が語る注意すべき点は
特に川遊びでは注意すべき点があると専門家はこう注意を呼びかけます。
水難学会 斎藤秀俊理事
「水辺は全部そうだが、急な深みがある。だから、川も浅い所で遊んでいる分には何も起こらない。やはり突如として深い所にはまって溺れるというパターンが多い」
さらに、透き通っている川は、より注意が必要だと指摘します。
水難学会 斎藤理事
「きれいで透き通っている、こういう川が一番危ない。透き通って底まで見えると、底が浮き上がって浅く見える。これは光の屈折という現象で、一言でいうと錯覚です。錯覚で『あそこ浅いな』って思ってしまう。それがきれいな川の怖さです」
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