バイデン大統領が大統領選から撤退し、民主党大統領候補指名が確実視されているカマラ・ハリス副大統領がいま話題となっている。
若い世代を中心に、いまアメリカではハリス氏への支持を表わす「ココナッツの木」の絵文字を引用した投稿がSNS上で拡散され、大きく盛り上がっている。これはハリス氏が去年、公平な教育機会を促進するイベントで語った「あなたは自分がココナッツの木から落ちてきたとでも思っているの?あなたはあなたの周りで起こったあらゆることによって生かされているのよ」という母親の言葉からきている。
さらにハリス氏の言動を引用した動画がTikTokで拡散され、連帯を促すというムーブメントに発展した。
イギリスのミュージシャン・チャーリーXCX氏がSNSに「カマラはbrat」と投稿。この「brat」とは「悪ガキ」という意味を持つ一方、周囲に流されないクールな女性を表わす言葉でもあり、それが若い世代に大バズりした。
CNNの世論調査によるとトランプ氏の支持率は49パーセントに対し、ハリス氏の支持率は46パーセントと拮抗。しかも34歳以下の登録有権者に限ればハリス氏が逆転現象も。黒人系からの支持に至ってはトランプ氏が15パーセントに対し、ハリス氏は驚異の78パーセントだ。
ANNワシントン支局長の梶川幸司氏は「Z世代、女性、黒人の支持が急速に伸びている。老老対決に嫌気がさしていただけに59歳の新鮮さから“瞬間風速”として良い結果が出ている」と説明した。
梶川氏はZ世代の主な情報源はTikTokだとして「広がると情報が拡散しやすい背景がある。また、ハリス氏の演説中に笑い出す、踊り出すといったところがZ世代から見ると、ノリが良くて、自分らしさがあって、恥ずかしいことでも堂々とやる。それがいいと受け止められている」と解説。
さらに「Z世代の人たちはいま、大体有権者として見た場合4000万人ぐらい」「全体の2割ぐらいになる」と、梶川氏はZ世代の影響力の大きさについて言及した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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