神奈川県の綾瀬市と大和市のあいだにある“分断の壁”。1つの公園なのに西側が綾瀬市の「綾瀬スポーツ公園」東側が大和市の「大和ゆとりの森」と、フェンスによって分断されていた。
公園利用者は「使う側としては取ってもらったほうが…」「隔てる意味があるのかな? とは以前思っていましたけど、通れればいいんですけどね…」と不便を訴えていた。
2つの公園の境界線はおよそ700メートルで、お互いの市を行き来するには5分以上遠回りしなければならないなどと問題に。
そもそもこのフェンスは2014年ごろに大和市が設置。ABEMA的ニュースショーの取材でわかったのは公園の再開発をめぐるやりとりで、両市のあいだに亀裂が入ったことが原因ではないかということだ。
元綾瀬市議会委議員の笠間信一郎氏は「大和市の担当部長が綾瀬に来て『一緒にやりましょう』ということを言った時、綾瀬市は『係長』が応対した。大和市は当時20万人ぐらいはいたはず。綾瀬市はそのとき7万人ぐらい。だから格が違う。それを聞いて大和市は腹立ちまして、塀を作った」と証言した。
大和市と綾瀬市はライバル関係であまり仲がいいとは言えないのだとか。大和市民からは綾瀬市について「関心ない、まるっきし」「競うようなものないじゃない。大和と綾瀬なんてね」「どちらかというと横浜市のほうを見てる」といった声が聞かれた。
10年近くにわたって続いていた分断だが、ついに「東西の壁」と言われたフェンスの一部が撤去された。大和市の古谷田市長は「大和市と綾瀬市を隔てた『東西の壁』と言われるフェンスが取り除かれました。綾瀬市コース、ゆとりの森コース(大和市)で、これから市民の方が使いやすく楽しい公園になると思っております」と語った。
綾瀬市が地元のドランクドラゴン・鈴木拓はこの出来事を「晴れやかな気持ち」と歓迎して「隣の大和市のほうが……というと語弊がありますけど、仲良く。すごいですから、大和市というのは。だから本当に(フェンスを)取ってもらったのはありがたい」とコメントした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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