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【映像】彼氏と手をつないで歩く妻と横を1人で歩く夫
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 ある男性による「妻と妻の彼氏と3人で暮らします」とのSNS投稿が、先月話題になった。妻が、語学留学中に出会った彼氏と日本に帰国、一時的ではあるものの夫と3人で住むことになったという。

【映像】彼氏と手をつないで歩く妻と横を1人で歩く夫

 一般的に考えれば「不倫」となるため、ネット上では「いつまでもこんな関係が続くわけがない」「なぜ不倫を許せるのかが理解できない」「夫として満足させられてないんじゃない?」などの意見が出た。

 近ごろは、配偶者以外の第三者とも恋愛感情に基づき関係を持つ「セカンドパートナー」や、合意のもとで婚外交渉を認め合う夫婦「オープンマリッジ」、複数の人と同時に付き合う「ポリアモリー」、パートナー以外の人と恋愛関係となって交際する「婚外恋愛」なども存在する。新しい愛や家族の形について、『ABEMA Prime』で考えた。

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■留学した妻が彼氏を連れて帰ってきた…夫は「楽しそうで幸せそうで何より」

 料理系インフルエンサーのSoy王子さん(33)は、化粧品の会社を起業するうなぎちゃん(27)と2020年に結婚。うなぎちゃんの彼氏は、大学生のリョウさん(21)で、留学中に出会い、付き合って5カ月だ。

 Soy王子さんは、この話を聞いた時に「楽しそうで幸せそうで何よりだと感じた」と振り返る。「妻のことが好きだから、彼女が幸せになっているのが嬉しい。彼女を理解してるからこそ、必要な時にはOKだと感じる」。夫と彼氏には補完関係があるといい「僕に満たせない部分を、代わりに満たしてくれる。夫婦関係がよくなり、ケンカがないから、仲が悪くならない」と満足している。

 妻のうなぎちゃんは、「夫に断られていたら、こうはならなかった」と説明する。「本人たちが幸せなら、自由でいいと思う。実際に結婚関係は壊れず、むしろ良好になっている。自分は承認欲求が強く、1人の男性に『全てを満たして欲しい』と求めてしまう。今は夫には家族愛や安心感、彼氏には刺激とドキドキがあり、感情を分散できる」とメリットを述べた。

 もしSoy王子さんに彼女ができたら、どのような感覚になるのか。「相手によると思う。どんな彼女か見たいし、私が許せるかを判断したい。『私が妻になってやる』との野心や、性格に疑問があったら嫌だ」と、複雑な胸中も明かした。

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■妻の彼氏と動画出演「戦っている意識はない。全く別のところで別の関係を築いている」

 彼氏のリョウさんは、夫のSoy王子さんにライバル意識がないのか。「夫であり年上で、持っているものも異なるため、戦っている意識はない。まったく別の所で、別の関係を築いている」。結婚意識を問われると、「まだ結婚そのものについて考えられていない」と話す。

 うなぎちゃんと交際に至った理由について、「小さい頃からビジネスに興味があった。目の前に社長が現れ、付き合えそうだから付き合った」と語る。「夫がいると聞いたが、許可があるなら断る理由もない。関係を深める仲で人間性にもひかれた」。Soy王子さんに対しても「単純に会ってみたいという気持ちが大きい」と、抵抗はなかった。

 リョウさんがメディアに露出するにあたり、うなぎちゃんは「正直、止めた」という。「まだ大学生で就職活動もある。私たちとは人生が全く違う。だけど、話し合った結果、出演することを選んだ」とした。

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■不倫関係の拡散にひろゆき氏「これがまともという価値観を振りまくのはよくない」

 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は、「YouTuberでなければ、3人の同意のもとで、勝手にやればいい」と話す。「世の中に宣伝して、金を稼ぐビジネスカップル的な点と、『これがまとも』という価値観を振りまくのがよくない。正しいと思うなら、YouTubeはやめた方がいい」と苦言を呈した。

 グラビアタレントYouTuberのRaMuは、精神面を心配する。「人間は、自分が理解できないものを攻撃したがる。SNSでは相当攻撃されたのでは?」。Soy王子さんは「批判が多く、精神的に来るコメントもある」と返答した。

 一方で「発信している以上、見られないと意味がない」とも語る。3人の関係性を配信することは、あくまで「自分の“ありのまま”を出すトピックの1つ」にすぎない。「迷惑だと思って出してはいない。法律を犯しているわけでもない」と問題はないと強調した。

 うなぎちゃんも、同様に「“ありのまま”を発信する一環だ」と説明する。「私自身を広めたい思いはあるが、この関係を広めたいという強い気持ちはない。皆が『こうでないといけない』と思うことに疑問がある。反対意見も来れば、DMで『実は私も似たような感じだ』という声も届く」と語った。

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■佐々木俊尚氏「あらゆるものが可視化される時代」

 作家でジャーナリストの佐々木俊尚氏は、「あらゆるものが可視化される時代」に変化していると分析する。「今までなら、表に出ずひっそり生きていたカップルが、見えるようになってきた。ビジネスであると同時に『リアルを見せているだけ』なのが、今の時代の真実だ。迷惑系YouTuberも同様に『迷惑であっても見せていい』と思う人が増えている。倫理や道徳をめぐる、思い込みや世間体をYouTubeが破壊している」と、秘めるものが減り、あらゆるものが見えてしまう現状だと述べた。

 その上で、3人のやりとりを見ながら、「リスペクトがあるのが大事だ」と考察する。「もう1人女性が入ってきた時に、その相手に敬意を持てるか。現状は『平和で幸せな家族』だと感じた」。
(『ABEMA Prime』より)

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