俳優の北村総一朗が10日に自身のアメブロを更新。CT検査に続いて受けた、MRI検査の結果を報告した。
『複雑怪奇。』と題したブログで、「重粒子線治療後、一年を迎えた、意味深い検査日である」とし、千葉市稲毛区にあるQST病院を訪れたことを伝える北村。「不安を抱えながら、初体験の重粒子線治療を始めてから、あっという間に一年は過ぎた」と振り返りつつ、「『光陰矢の如し』と言う、当たり前の事象が、初めて聞く言葉のように、私に襲いかかる」と心境を綴る。
1日のブログでは、大学病院でPET-CT検査などの結果を聞いた上で、「一週間後の九日には、この結果を携えて、QST病院(重粒子線治療)に行き、再度より精密なCT検査をする事になっている。先ずは、敵を土俵際迄追い詰めた」と説明していた北村。
「あの『キンカントンカン、ギャギャゴンキン,キーンキーンカロカロカンコンカン』と、高音が耳を突き刺し、頭を叩く。それも、だんだん慣れて来て、自分なりにリズムを取って楽しんでいる。慣れると言う事は、頼もしくも怖しい事だ」と、MRI検査独特の音に触れ、「何といっても大学病院での、ペットCT検査で、癌の姿も転移も見られず、順調な経過だと診断を受けた矢先なのだから、私は少々心に余裕を持って、先生の待つ診察室へと入った」とし、医師から次のような説明を受けたことを明かした。
「このペットCTには確かに悪いものは顔を出してはいません。ただ、今日のMRI検査をみてみると、矢張り以前からあった塊は、造影剤を含んで光って白く映っています。これです。しかも、ほんの少しだけ大きくなった様にも見えます。でも、これは癌が増殖したとは断定できません。何故なら映像も切り取り方次第で、大きさが変わって見えるものです。それに、これが生きているものか、すでにその増殖能力を失っているものかを確定するためには、今暫く、定期的に検査を続ける必要があります。あと、一年続けて変化がなければ、寛解と言えるでしょう。もし、悪化する方向に向かったとしても、再度の重粒子線治療と抗がん剤治療をすれば良いでしょう。私は、北村さんの場合、非常に順調に進んでいると思います」
これを踏まえた上で、「そもそも膵臓癌は、早期発見であろうと、そう簡単に根治出来る物ではなく、一筋縄ではいかないと言う事らしい。にもかかわらず、私の病状が、頗る順調に進んでいる事に確信を得た。これは、嬉しい。『さあ、舞台に戻ろう』と、臍下丹田に力が入る」と綴っている。