アニメ「NANA-ナナ-」の最終話では、物語が一気に6年後へ……。それまで恋愛体質な主人公をめぐる三角関係が描かれてきた中、なんと未来の世界で彼女の娘が登場し、放送当時、多くのファンをざわつかせた。
2006年に放送されたアニメ「NANA-ナナ-」は、矢沢あい氏による人気漫画が原作。彼氏を追いかけて上京するハチこと小松奈々(CV:KAORI)と、ミュージシャンを目指して上京する大崎ナナ(CV:朴ロ美)、2人の“ナナ”が偶然出会うところから始まる物語だ。
恋愛体質の奈々は、恋人に浮気された後、人気バンド「トラネス」のメンバーである一ノ瀬巧(CV:森川智之)と関係を持つ。その後、別のバンド「BLACK STONES」の寺島伸夫(CV:関智一)と付き合い始めるが、奈々の妊娠が判明し、二股を疑われてしまう。お腹の子どもの父親がどちらかはっきりしないまま、奈々は巧のもとへ戻った。
そんな複雑な恋模様が描かれてきた中、最終話となるアニメ第47話で、物語はいきなり約6年後へ。母親になった奈々は、6歳の娘である一ノ瀬皐(CV:加藤有生子)を連れて、ナナたちとの思い出が詰まったマンションへ向かった。花火を見るために集まった仲間の中には伸夫の姿もあり、皐へおもちゃをプレゼントしていた。
一ノ瀬皐という名前から皐は一ノ瀬巧と関係があるように思われるが、詳細は明かされていない。放送当時、皐の登場によって、「奈々はタクミと結婚できたの?」「皐の親は誰だ?」とファンに衝撃が走った。また、花火を見に集まったメンバーにナナの姿はなく、余韻と謎を残すような終わり方が「すごい意味深な終わり方するのね」「ナナはどうなったの?」とファンの心に強い印象を与えたようだ。
※朴ロ美の「ロ」は王へんに路が正式表記
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