「ポスト岸田」は誰になるのでしょうか？ 有力候補の一人、小泉進次郎氏をめぐって水面下の動きが活発になっています。
■総裁選出馬は？「ポスト岸田」レースに号砲
次は誰が、この中央の席に座ることになるのか。もしくは誰を座らせるのか。次の自民党総裁、そして次の総理大臣をめぐり、さまざまな思惑が動き出しています。
自民党総裁選
「よって岸田文雄君が当選者と決定しました」
3年前の自民党総裁選では、岸田総理に敗れた河野太郎デジタル大臣。次回以降の総裁選に挑む考えがあるか問われ、こう答えていました。
自民党・河野 デジタル大臣
「またチャンスがあればしっかりやっていきたいと思います」
今回、そのチャンスは巡ってきたのでしょうか―
自民党・河野 デジタル大臣
（Q.次期総裁選に出馬する考えは？）
「非常に多くの閣僚を経験させていただいていつかこの経験をいかせる日が来ればというふうに思っております」
（Q.トップの仕事をやってみたいというのは次期総裁選も含めて）
「申し上げた通りでございます」
前回の総裁選で、その河野大臣を支えたのが小泉進次郎元環境大臣―
15日、靖国神社を訪れました。
参拝を終えた後、報道陣から声をかけられますが―
自民党・小泉 元環境大臣
「（Q.今回どんな思いで参拝されましたでしょうか？）……」
足を止めることなく、乗ってきた車へと向かいました。
ただ4日前、岸田総理が出馬の辞退を表明する前には、総裁選をめぐり、こんなことを言っていました。
自民党・小泉 元環境大臣
「本当に生まれ変わった自民党のようなきっかけを作ることができるのかひとりひとり誰もが考え、そして論争をして国民の皆さんの信頼回復につなげていけるような、そんな場（総裁選）にしなければいけないという思いは皆が共通していること」
自民党・小泉 元環境大臣
「（Q.出馬についてご自身の対応はどのようにされる考え？）……」
やはりともに河野大臣を支えた石破茂元幹事長は、すでに出馬に意欲を見せています。
自民党・石破茂 元幹事長
「私のような者でも、一緒にやろうという方々、総裁選に推してやろうという方々が20人おられれば、ぜひとも総裁選に出馬したいと思っております」
前回の総裁選の翌月、岸田総理は衆議院を解散し、総選挙に打って出ました。
今でこそ20％前後と支持率が低迷している岸田総理ですが、2021年の総選挙後は、支持率が上昇を続けました。
来月の総裁選で、新総裁、新総理が決まれば、すみやかに「新たな選挙の顔」で解散・総選挙に打って出てくる可能性があります。
■選挙の顔は誰に？党内の動きは
政治部 与党担当・森 洋介 記者
「岸田総理が不出馬を表明したきのう（14日）は、お盆の中日で普通ならみんな地元に帰って活動をしている。きのうの午後は赤坂の議員宿舎には“ポスト岸田”候補も含めて、頻繁に議員が出入りしていて宿舎の中で今後の対応を協議していた人もいると思う」
では、誰が有力なのでしょうか？
政治部 与党担当・森 洋介 記者
「今回の総裁選は、選挙の顔を選ぶことになる。国民の人気が高い人に流れる可能性が高い。世論調査で常にポスト岸田候補として、上位にあがる石破茂氏や小泉進次郎氏が有力になってくる」
石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境大臣については党内からこんな声があがっています。
自民党・中堅議員
「菅さんはもう進次郎さん一本でしょう。石破さんが幹事長あたりでおさまるのかどうかだ。石破さんには出てもらいたいなと思うけど」
自民党・閣僚経験者
「一番焦っているのは石破じゃないか。台湾に行って、総理になったつもりでやっているんだろう。それを好感を持って評価する議員がどれだけいるか、これからしばらく様子見するしかないな」
政治部 与党担当・森 洋介 記者
「小泉さんはこれまで表立って出馬について明言していないが、国会閉会後から非主流派を中心に若手から重鎮まで幅広く面会を重ねていて『憲法改正を公約に掲げ出馬するのではないか』と話す議員もいる」
「小泉さんに近い議員の中には派閥を超えて中堅・若手が擁立しようとしている小林鷹之さんを支持する人もいるとされていて、こちらも推薦人が集まるかどうかは不透明」
ここにきて、名前が浮上してきている小林鷹之前経済安保担当大臣。本人に出馬の意欲はあるのでしょうか。
自民党・小林鷹之 前経済安保担当大臣
（Q.総裁選への対応についての考えは）
「今は何度も申し上げている通り、政治家としての力を高めることに尽きると思います」
自民党の茂木敏充幹事長や、高市早苗経済安保担当大臣、斎藤健経済産業大臣らも出馬を見据えた動きを見せています。
