8月17日より配信されたアニメ「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」#exでは、忍野忍(CV:坂本真綾)の過去が童話のような形で描かれた。切り絵風の映像を使った表現が、「今までにない」「随分挑戦的なことをしたな」と視聴者を驚愕させた。
「〈物語〉シリーズ」は、人気作家・西尾維新氏の代表作として名高いジュブナイル伝奇小説。不死身に近い肉体となった男子高校生・阿良々木暦(CV:神谷浩史)と、怪異に出遭った少女たちの物語だ。ファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズン、オフシーズン、モンスターシーズン、ファミリーシーズンの6部構成をとっており、ファイナルシーズンまでがすでにアニメ化されていた。「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」では、暦に助けられた少女たちの前日譚や後日談が描かれる。
前回の第6話では、以前忍に言われたことを気にしていた千石撫子(CV:花澤香菜)が、「私のこと、たまたま可愛いだけって今でも思う?」と尋ねた。すると忍は、きょとんとした顔で「なんじゃ誰ぞにそんなことを言われたのか?心無いことを言うやつがいるもんじゃのぉ」と返した。さらに「はっ」と笑う様子が“シャフ度”で描かれ、「絶大な力を捨てて人間に戻るという決断をしてのけ、今もそうして立派に生きておるうぬが、たまたま可愛いやつなわけがないじゃろ」と優しく言い放った。
“シャフ度”とは「〈物語〉シリーズ」を制作している会社・シャフトがよく使う演出のこと。少し宙を見上げるようにあごを上げ、相手を挑発的に見下ろしたような構図だ。
シャフト定番の演出で忍のキメ顔が描かれ、視聴者は「ぱないの!」「シャフ度!!」と大盛り上がり。また立派に成長した撫子を認める忍の態度も、「忍ちゃんからの評価とか接し方が変わった所がたまらなく良かった」と反響を呼んでいた。
#ex「残酷童話 うつくし姫」では、忍ことキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの過去が、童話テイストで描かれた。アニメは切り絵風の映像で進み、声優の坂本真綾がまるで絵本を読み聞かせるように語っていくという内容だった。
一風変わった演出に、ネット上では「絵本テイストで綺麗」「今までにない」「表現が凄い」「もう芸術じゃん」「随分挑戦的なことをしたな」と驚くファンが続出。忍の過去にも「こんな壮絶だとは」「なかなかにえげつない過去だった……」といった声が寄せられていた。
■#ex「残酷童話 うつくし姫」
【あらすじ】
昔々、六百年ほど昔にあった本当の話。
今はもうどこにもない国にいた、とてもとても美しい娘の話。
(C) 西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト