松下奈緒が主演を務め、木村文乃、小雪ら豪華俳優陣が競演する木曜ドラマ『スカイキャッスル』の第5話が放送。松下演じる浅見紗英の経歴が嘘だったことが住民や娘にばれる展開となったが、娘に説明し説得する松下の渾身の長回し演技に「すごすぎ」と注目が集まった。
8月22日(木)、松下奈緒主演のドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日)第5話が放送された。誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブの主人公・浅見紗英(松下)、才色兼備かつ慎ましい性格の二階堂杏子(比嘉愛未)、情熱的でチャーミングな夏目美咲(高橋メアリージュン)。彼女たちは高級住宅街“スカイキャッスル”で暮らし、いずれも名門「帝都病院」の医師を夫にもつ、この上なく裕福で幸せそうなセレブ妻たち。
ところが紗英ら勝ち組の間でも、さらなる幸せを勝ち取るために絶対に負けられない戦いがあった。夫の出世バトル、同学年の子を持つ母親としての受験バトルでも頂点を極めようと対抗心を燃やし、しのぎを削る日々を送っている。
第5話では、南沢泉(木村文乃)の失言によって、紗英の本当の過去がスカイキャッスルの住民たちに知れ渡ることとなった。浅見家にて、英世(田辺誠一)は「なぜわざわざ施設出身だと言ったんだ、あんな公衆の面前で!おまけに父親のことまで話そうとした。自分の父親が盗みや詐欺をした犯罪者だと言いふらすつもりだったのか!?」と紗英を詰める。紗英は「大きな声を出さないで!子供たちに聞こえたら…」と返すが、娘の瑠璃に夫婦の会話が丸ごと聞かれてしまっていた。
ショックを受け自室のベッドで伏せる瑠璃を、紗英は追いかける。瑠璃は「ずっと私を騙し続けてきたの!?」と紗英を責めるが、紗英は「聞いて、ママは父親のせいでつらい思いばかりしてきた。あなたたちにはそんな思いをさせたくなくて必死に演じてきたの。最高の教育環境を与えた。あなたたちを幸せにするために必死にやってきたの。そのことをわかって」と涙を浮かべ、誠心誠意訴える。
瑠璃は紗英の目を見て、「私の成績がいいのは、優秀な遺伝子のおかげだって言い続けてきたよね。でもママは嘘つきで、おじいさまは犯罪者じゃない!!」と感情を抑えきれない。紗英は「違う。大丈夫。ママの過去がどうだって何も変わらない。瑠璃は学年1位の秀才であなたのパパは帝都病院のエリート医師。今まで通り何も変わらない」とぎゅっと娘を抱きしめる。しかしパニックの瑠璃は「一人にして。出てって!!」と紗英を追い払うのだった。
メイクルームの鏡の前で、紗英は呆然自失となっていた。焦点の合わない目からははらはらと涙が零れ落ち、紗英がこれまで必死に築いてきたものが崩れていったやるせなさがにじみ出た。松下の名演に、視聴者は「かわいそう」「紗英さん気の毒だよ」「犯罪者の子つらい」「この家族どうなっちゃうの…」「こんな松下奈緒見たことない」と同情の声が寄せられていた。