9月12日に公示、27日に投開票が行われる自民党総裁選に向け、河野太郎デジタル大臣が8月26日に記者会見し「自由民主党の総裁選挙に出馬します」と述べた。「岸田内閣、内政・外交に大きな足跡を残した1000日だった。その後を受けて、日本を引っ張るリーダーに、みなさんのご支援をいただいて、この国を前に進めたいと思っている」とし、日本が世界のリーダーとして「世界の形を作る議論をしなければならない」と繰り返した。
「今までの自由民主党の総裁選挙は日本という国の形を議論すればいい総裁選挙だったが、今回初めて世界の形を議論しなければならない、そういう総裁選挙になったと思う。冷戦が終わり、米ソの重しが取れて、平和の果実を我々受けることができると思ったが、そう簡単ではなかった。中国、ロシアという独裁政権が誕生し、ヨーロッパではウクライナの侵略が起こり、アジアでは東シナ海、南シナ海で毎日のように一方的に力で現状を変更とする動きがある。台湾への侵略も取り沙汰されている。そして中東でも大きな紛争が起こるかもしれない。そして政治的、経済的には、グローバルサウスと言われる国々が大きく伸びている。世界情勢が変わろうとしている中で、本来なら西側のグループのリーダーたるアメリカが、世界の形を大統領選挙の中で議論をする、世界を引っ張っていく。かつてならそうなっていたかもしれないが、残念ながら今の大統領選挙の中で世界の形の議論はあまり聞こえてこない。日本がG7やヨーロッパ、韓国やオーストラリアといった自由と民主主義という共通の価値観を持つ国々と一緒になって、これからの世界の形がどうあるべきか、議論をしなければならない。そしてその中で日本の果たすべき責任はなんなのか、役割はなんなのか。それを明確に主張すると同時に行動に移していかなければならない。そういう意味で、世界の形を自由民主党の次の総裁を選ぶ選挙で、世界の形をしっかり議論しないといけない」
(ABEMA NEWS)