『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)が23日に放送され、反抗期の息子を見返したいという母親の悩みと努力に迫った。
視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する同番組。
『ジャネット・ジャクソンのダンスをもう一度』は、奈良県の女性(47)からの依頼。内容は、「息子は中学1年生。とても素直ないい子だったのですが、最近になって完全に母である私を舐め切って、文句を言い始めました。ママの聴く音楽はダサいだの、いちいち口うるさいだの…ボロクソです。夫とはとても仲良しなのに、私には事あるごとに反発してくるので喧嘩になります。そんな息子が、最近ダンスに興味を持ち、習いたいと言い始めました。その時閃いたのです。キレキレのダンスで見返したいと。私は高校時代に友達と12人でダンスチームを組み、猛練習の末、文化祭で披露しました。曲は当時、大ヒットしたジャネット・ジャクソンの『RhythmNation』です。キレキレのダンスを再現して、『ママもやる時はやるなぁ』と尊厳を取り戻したいのです。高校以来30年以上、踊ったことはなく、身体がついてくるかどうか不安です。そこで、私のダンスを蘇らせてください。そして、息子に見せるお手伝いをお願いします」というものだ。
今回のチャレンジにあたり、高校当時のメンバー5人も集結。そんな彼女たちを指導してくれるのは、ジャネット・ジャクソン全曲の振り付けを網羅し、来日時のプロモーションにも参加した、ダンサーのMTE(もとえ)さんだ。MTEさんも「ジャネットの中でも一番ムズい」と話すダンスをその日中に仕上げようと、依頼者と5人は必死に練習する。
一方の息子に話を聞くと、「嫌いじゃないです。好きっちゃ好きです。不満は、反抗期を認めてくれないとか。お父さんは認めてくれるんですけど、(お母さんは)『反抗期はアカン』って言ってきます。(お母さんにダンスは)無理」と語る。
目隠しをして連れてこられたスタジオで、目の前には黒い衣装に身をつつむ6人の姿。息子は驚きつつも、母親のダンスを見届ける。感想を聞くと、「踊れてます。格好良かったです」とコメント。また、ダンスを披露するまでの経緯を明かすと、「尊敬しています」と念願の言葉をもらうことができた。
しかし、最後に依頼者からある告白が。「ママは47歳と言ってましたが、実際は51歳」と衝撃の事実が明かされる。息子は「ウソやん……」と唖然としつつ、「逆の意味で、よくこんなウソをつけたなって」と言葉を振り絞っていた。
このVTRを見届けたスタジオも騒然で、局長代理の霜降り明星・せいやは「びっくりした!最後10秒で依頼ぶっとんだから(笑)」、顧問の俳優・小関裕太は「感動したんですけど、最後の年齢(の告白)が残っちゃいました。衝撃でしたね」とコメントしていた。