【写真・画像】「九州南部の24時間予想雨量600ミリ」「特別警報は重大な災害が起きる恐れが著しく高い場合に発表」…台風10号接近受け、気象庁会見 1枚目
【映像】24時間予想雨量が500ミリ、600ミリの地域とは?

 台風10号の接近を受け、気象庁は28日の会見で鹿児島県に発表された「台風による特別警報」について「特別警報は重大な災害が起きる恐れが著しく高い場合に発表するもの」と説明し、最大級の警戒を呼びかけた。

【映像】24時間予想雨量が500ミリ、600ミリの地域とは?

 台風10号の接近を受け、気象庁は鹿児島県に暴風と波浪の特別警報を発表し、会見では「高潮の特別警報を発表する可能性がある。これまでに経験したことのないような暴風、高波、高潮が予想され、最大級の警戒が必要。記録的な大雨となり、大雨特別警報を発表する可能性がある。河川の増水や氾濫、土砂災害、低地の浸水にも最大級の警戒が必要」と呼びかけた。

 避難や防災については「一部の住家が倒壊するような猛烈な風が吹く見込みのため、暴風が吹き始める前に頑丈な建物の中に移動するとともに屋内では窓から離れて。高潮や洪水の浸水想定区域や土砂災害警戒区域などでは、暴風が吹き始める前に避難することが重要。まだ避難できていない方は直ちに避難の判断を。鹿児島県以外の地域でも記録的な大雨・暴風・高波・高潮となる恐れがある。自分の命・大切な人の命を守るため、地元市町村が発令する避難情報に従って、早めに身の安全の確保を」と述べた。

 会見では国土交通省も「河川では現在ダムの事前放流など、氾濫を防止するための対策を急ぎ実施しているが、長時間の大雨や集中的な豪雨となると、氾濫の危険性が高まる。雨や風が強くなってからの移動や暗くなってからの移動は危険が伴うため、雨や風が強くなる前の早めの段階で避難をお願いする。また今後、台風の接近が予想される地域でも、事前の準備が大事になる。今のうちにハザードマップなどの確認、停電や断水も視野に準備をしてほしい。今後は交通機関の運休や欠航、道路の通行止めの可能性がある。各事業者等のウェブサイトなどで最新の情報を確認してほしい。特に外出予定のある方などは、最新の情報を確認し、十分な時間的余裕を持った行動をお願いしたい」と警戒を呼びかけた。

 さらに気象庁は今後の暴風・高波の予想について「九州南部、奄美地方の最大風速は50メートルを予想しており、波に関しても10メートルの猛烈なしけを想定している。明日になると、九州北部地方でも40メートルの風を予想している」とし、25メートル以上の暴風となる地域は東の方に広がると分析した。

 そして、今後の雨の予想・1日に降る地域ごとの最大雨量について「29日12時までの24時間雨量は九州南部で600ミリ、30日12時までの24時間雨量は九州南部が600ミリ、九州北部地方も500ミリ」と説明した。

 なお、特別警報発表については「暴風・高波・波浪に関する特別警報を発表する状況とは、それらによって重大な災害が起きる恐れが著しく高い場合に発表するもの」だとし、「最大風速が50メートルとなっていることや今後の予想、九州南部に接近する可能性が高まったことを受け、特別警報を発表した」と説明した。
ABEMA NEWS)

台風10号の影響(各地の様子)
台風10号の影響(各地の様子)
台風10号接近中 すぐできる備えは?
台風10号接近中 すぐできる備えは?
大雨に注意!豪雨災害から身を守るために
大雨に注意!豪雨災害から身を守るために
台風10号 空の便・新幹線への影響