『ポツンと一軒家』（テレビ朝日系）が9月1日に放送され、火事で焼けてしまった北海道の一軒家の“その後”が紹介された。
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。
今回は「ビフォーアフタースペシャル」と題して、2023年10月に訪ねた北海道のポツンと一軒家を再訪。山の真っただ中に、東京ドーム6個分という広大な敷地を所有する牧場。代々続く酪農業を引き継いだ当時44歳の男性と家族、その両親は、麓の集落にある自宅から毎日この牧場へと一家で通い、酪農業を行っていた。
通う理由は、牧場の近くにあった築27年の自宅が火事でほぼ全焼してしまったため。室内に設置していた薪ストーブと煙突のつなぎ目から出火し、みるみる燃え上がったという。駆けつけた消防車の6時間以上に及ぶ消火活動によって鎮火したものの、自宅は建て直しが必要となってしまったのだ。
当時は焼けた家の解体作業中だったが、「新たな家が完成した」との連絡を受け、約1年ぶりに再訪することに。捜索隊が訪れると、かつて家が建っていたのと同じ場所に山小屋風の一軒家が建っており、「前と全然違う！すごくお洒落。色のコントラストが良くてカッコいい」と感嘆する。
現在、両親は麓の自宅で暮らし、長男夫婦と子どもの3人で暮らしているという新居。こだわったという内装は、木の骨組みが見えるあわらし天井に、内壁は石膏ボードに緑の塗装。ダイニングキッチンは光源を隠した間接照明を備え、リビング・ダイニング・キッチンで家の半分を占めるという。家の真ん中には、安全性を重視した新たな薪ストーブを設置し、煙突を二重煙突にして対策した。
夫は「昔は両親と祖父母もいて8人だったので、（家の中も）部屋でびっしりだった。今は2部屋（夫婦と子どもの寝室）になっている」と説明。ロフトも備え、広々としたリビングなどが上から見渡せるようになっている。
さらに、翌日は子どもの誕生日で、夫婦双方の親戚が集まり、総勢17人の誕生日パーティーが催された。火事という災難で実家は焼けてしまったが、新しい“我が家”での暮らしがスタートしていた。
