茂木敏充幹事長、6つの政策を発表 党内から疑問の声出る「増税ゼロ」は「進めてきた政策と矛盾はない。一貫している」
【映像】6つの政策を説明する茂木敏充氏

 自民党・茂木敏充幹事長が5日に東京都内で政策発表の記者会見を行った。前日4日、正式に出馬を表明した茂木氏は、「チームを束ね、結果を出す。これが私が目指す新政権の姿」とコメントした。総裁選は12日に公示、27日に投開票が行われる。

【映像】6つの政策を説明する茂木敏充氏

 冒頭、茂木氏は「(私が目指すのは)目標を掲げ、チームを束ね、結果を出す。これが私が目指す新政権の姿だ。斬新な発想と、課題解決力のあるベストチームを作り、その総合力で結果にコミットする」と語ると、6つの政策ビジョンを説明した。

 茂木氏が掲げた政策ビジョンは(1)経済の再生と「増税ゼロ」の政策の推進、(2)「日本列島の再改造と東京一極集中の是正」、(3)「人生100年時代」の社会保障改革と女性、若者はじめ多様な人材の活躍推進、(4)時代の変化に対応した省庁再編、(5)外交・安全保障:国際社会からも信頼され、存在感の高い日本へ、(6)希望と誇りを持てる国づくり。

 前日に行われた出馬会見の際にも触れた「増税ゼロ」については「概要だけ改めてお話をすると、まず総合経済対策を早急に策定・実施することで、景気回復の流れをより確実なものにしていく。防衛力強化や子育て支援策はしっかりと進めつつ、その財源については、防衛増税・子育て支援金の保険料の追加負担それぞれ1兆円は停止をし、新たな財源確保策で対応する。これまでの政策は継続しつつさらに進めつつ、財源については新たな工夫をする。日本経済再生に向けた3つの重点政策を実行に移し、名目成長率をまず2%台半ば、2年目以降はそれ以上に引き上げ、実質賃金のプラスを定着させる。そして半年以内にデフレ脱却が宣言できる状況にしていく」と述べた。

 報道からも「増税ゼロ」についての質問が相次ぎ、他の総裁選候補らからも疑問の声が出ていることについては、「議論を進めることができればと思っているが、これまで進めてきた政策と私が申し上げていることに矛盾はない、一貫していると考えている。1年9カ月前、防衛力を強化していくために防衛費についても、過去5年間は27兆円だったものを、43兆円増加を決定した。その際、財源をどうするかということについて、党内でも様々な議論があり、反対の意見もあった。その中で、まずは歳出削減を進め、それから税外収入を確保し、残った4分の1について、増税で対応するという方針を決めた。ただ、増税の時期について、いつにするかは様々な意見があり、令和5年度からという話はなかったと思うが、令和6年度から始めるべきという意見もあり、その時に私は明確に今税収が上振れをしていると、令和6年度から進める必要はないとお話しした。実際に令和6年度については増税していない。その後1年9カ月が経ち、経済状況はさらに改善をし、税収をさらに上がる状況になっている。成長力、生産性を上げることによって、さらに税収というのは上がっていく。生産性が1%上がれば実質GDPも1%成長し、1.4兆円の税収が見込まれる。2%であれば、2.8兆円。税外収入にも様々な工夫がある」と述べた。

 政策の説明後には「日本は今、内外の困難な課題に直面している。その課題解決に向け、高い目標を掲げ、チームを束ね、その実行力でしっかり結果を出していく。国民1人1人、全国の各地方が本来持っている能力や魅力を存分に発揮できる社会、誰もが自信と誇りを持ち、将来への希望にあふれ、安心して人生100年時代を楽しめる。そんな新しい日本を作っていきたい」と訴えた。
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