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【映像】金髪に染める前の仁科健吾アナウンサー
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 時代とともに変わるTPO。髪色一つ取っても、今では髪色を変えても許される場面は増えたとはいえ、身だしなみについてのトラブルも、いろいろなところで生じている。YouTuberのゆかてふさんは、スーパーでレジ打ちのバイトをしていた際、髪を一部染めていたことが職場で指摘され、結果的に退職に追い込まれた。その後、SNS動画として公開し大きな話題になった。そこで『ABEMA Prime』では、進行役を務める仁科健吾アナウンサーが、自ら金髪に染め上げて出演。令和のTPOについて議論した。

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■金髪を理由にバイトをクビになった動画が大バズリ

 ゆかてふさんが公開したバイトに関する動画は、同世代の若者を中心に支持された一方で、少し上の世代からは「わがまま」「仕事なんだから自我を出すな」といった否定的な声が多く寄せられた。「スーパーでレジ打ちのバイトで、入ってすぐの頃に現場のスタッフさんから髪を結んだ時にインナーの金髪が見えているから、それをどうにかしてと言われた。面接の時に確認したら大丈夫と言われていたのにと思いながら(金髪に)黒スプレーをしたが、それでもまだ見えていると何回か注意を受けた」と、経緯を説明した。

 さらには「1カ月後ぐらいに登録している派遣会社から、『現場のスタッフさんから10回ほど注意しているのに、いまだに金髪状態なので、黒スプレーじゃなくて黒に染めてもらえませんか』と言われた。面接の時と話が違うので染めたくないですと言ったら、クビになりました」と、髪色を守った結果、仕事を失うことにつながってしまった。髪色以外で勤務態度に問題はなかったかという点については、多くの人からも指摘を受けたが「髪色以外で特に注意を受けたことがなくて…」と首をかしげた。このケースに、ファッション全般を扱い、自身も金髪の弁護士・光野真純氏は「会社側が選ぶ自由もあるが、面接の時にいいと言われていた。本当に納得がいかないなら、そのクビが無効だと争ってもよかった」と語った。

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■大手企業は続々「髪色自由化」

 ゆかてふさんは髪色でトラブルになったが、世間では髪色に関しては自由化が進んでいる。2018年にコンビニチェーンのファミリーマートがアルバイトの髪色を自由化。2021年にはコーヒーチェーンのスターバックスコーヒージャパンも髪色を自由化し、服装も色の選択肢を増やし、デニムや帽子の着用も一部可能にした。固いイメージがある銀行業界では、2022年に三菱UFJ銀行が髪色に関する規定を撤廃し、服装やアクセサリーの基準も大幅削減。飲食業界でも寿司チェーンのスシローで、明るい色への毛染やひげが自由になった(勤務中は帽子やヘアネット、マスクに入れる)。そして今年、ハンバーガーチェーンのマクドナルドも髪色を自由化した。

 ジャーナリストの佐々木俊尚氏は「基本的に慣れの問題だけ」と語る。「例えば昔だと営業マンは白シャツで、カラーシャツはダメみたいな不思議なルールがあったが、今は別にシャツの色までとやかく言わない。スーパーのレジやコンビニでも、外国人の人が多い。当然、金髪やいろいろな髪の色の人がいる。金髪は、昔は不良のイメージが強すぎたが、それも昭和の頃だからもうなくなりつつある。社会として許容する方向だろう」と今後を見据えた。

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■髪色を気にする業界とは

 確実に髪色の自由度は高まりつつあるが、それでもTPOとして金髪が受け入れられにくい場所はどこにあるか。世間から集まる否定的な声としては「社会人として働きにきているのであれば金髪はどうなのって思う」「葬儀場に金髪いたらびっくりするし景観や銀行員にいたら不安になる」というものもある。またある調査では、服装や身だしなみに決まりがある業種としては、宿泊業・飲食サービス業が86.7%、金融業・保険業が71.4%と高い数字が出ていた。テレビのアナウンサーも、バラエティ番組などであれば気にならないかもしれないが、事件・事故などを伝える上で、黒髪でないことが“余計な情報”になると配慮する考えもある。ただ今回、番組のために金髪に染めた仁科アナウンサーについて、視聴者がコメント欄で「あり」「なし」を答えたところ、約7割が「あり」を選択した。

 フリーアナウンサーの福田典子氏は、自身の経験として「スポーツの番組に携わる機会が多かったので、髪色であまり言われなかった」が、その後にニュースを読む機会が増えると「ちょっと明るいかもねと言われたことはあった」という。「アナウンス部から言われることが多い。情報を伝えるにあたって違う情報が気になってしまうと、本来伝えるべき情報が伝わらない。『黒子』のアナウンサーという意味合いでは、一般的に思われる服装や見た目にしようということなんだと思う。一般的にアナウンサーは金髪じゃないと思われているが、最近は個性が見られるアナウンサーも多い。自己表現してもいいという風潮になれば、全然ありなんじゃないか」と持論を展開した。
(『ABEMA Prime』より)

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