ちょっと目を離した隙に、見知らぬ人物がバイクにまたがり、記念撮影をしている。そんな様子をXで投稿したのは、バイクのオーナー・りきさんだ。
Xに「トイレから帰ってきたらコレ。スタンド払ってたからさすがにビビった…怖すぎるて!!!」と、画像付きで投稿した。
投稿された写真には、バイクにまたがる人物と、その様子を撮影する別の人物が写されている。「自分のバイクのところに2人の方がいて、“盗まれてしまうかも?”とドキッとした」という。被害にあったのは朝6時ごろ。トイレのため、たった3分ほどバイクから離れている間に、このような状況になった。
勇気を出して「私のバイクです」と告げると、「すごいハイテンションで、私には理解できない言葉で…多分『カッコいい!いいね!いいね!!』と言われた。とりあえず『倒さないでくれ』の一心だった」と振り返る。結局2人がニコニコうれしそうな姿を見て、それ以上怒る気にはなれなかったそう。
ネット上ではほかにも、自分のバイクに他人が勝手にまたがるケースが報告されており、なかには車体を倒されて、傷つけられるトラブルも起きている。勝手にまたがる行為について、AZ MORE 国際法律事務所 大阪事務所の中川みちこ弁護士は、「“精神的苦痛等”で不法行為責任を請求することは考えられるが、認められても少額で、普通は成り立たない」と解説する。「バイクを動かそうとエンジンをかけるような行為があれば、“窃盗の着手”とみられることもあるが、またがっているだけでは犯罪にはならない」との見解だ。
しかし、愛車を許可なく触られた方にとっては、「自分の歯ブラシを勝手に使われたレベル」(りきさん)の嫌悪感だ。ハーレーなど複数台のバイクを持つ構成作家の川上トリオ氏も、「自分が頼んだカレーライスで、先にスプーンをなめられたように気持ち悪い」と語る。バイク用品店で写真の感想を聞いても、「写真を撮ったりするのはいいが、またがられるのは嫌」「頭叩くかな、後ろから」といった声が見受けられた。
バイクを愛する大島由香里アナウンサーは「カチ切れる」と断じる。撮影などで試乗するときにも、「またがってみますか」と言われるまで、自分から聞くのもためらわれるといい、「またがるときも慎重。『大切にしているものに、もしものことがあったらどうしてくれるのか』と怒るのは当然だ」と語る。
大島アナは「かっこいいと思ってくれる気持ち」は理解できるが、「バイクはそれ以上のパートナー的存在で、『勝手に撮られた』という気持ちがわく」と続けた。千原ジュニアは「素手でハンドルを握られるのも嫌だ。(写真のバイクは)後ろに荷物を積んでいて、またがりにくく、下手したら倒されかねない」とコメントした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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