格闘家・朝倉未来が発起人となり、ABEMA×ASOBISYSTEMが手掛けるアイドルプロジェクト『Dark Idol』。数々の過酷なオーディションバトルを経て、全視聴者注目の合格者がついに決定した。9名のファイナリストの中から“正直に生き、同性に好かれるアイドル”メンバーに選ばれたのは、身内の自殺第一発見者というヘビーな背景を持つ前垣さら（23）、元1億円売上キャバ嬢の星野ティナ（23）、慶大卒新人の石川侑依（23）、Nizi Project脱落者の谷屋杏香（26）、芸能界引退覚悟の橋本萌花（26）、学生時代「ゴリラ」と呼ばれていた一条カオリ(26)の6名だ。合格の知らせを受けたばかりのメンバーに、さっそく話を聞いた。
【映像】アイドルデビューが決定した6名の美女（アップ＆全身あり）
橋本萌花「いざ自分が選ばれたときは嬉しいと同時に、9人から6人に減った寂しさも感じました」
（橋本萌花）
──合格の知らせを受けて間もない現在の心境は？
前垣：メンバーが9人から6人に絞られて…。しかもその中に自分が選ばれているという。喜び以上に驚きが大きいです。
星野：私は最後の最後に2回も面接を受けて、しかも結構ボロクソに言われました（笑）。だから「落ちるだろうな」と覚悟をしていたので、喜びというよりも「受かった…私!?」という驚きが強いです。
石川：自分が合格したことが嬉しい反面、9人全員が合格だろうと勝手に思っていた分、6人に絞られたという事実に驚きました。私は皆さんと違って芸能活動は未経験ですし、9人で活動出来たらいいなと思っていたので、色々な意味でビックリしています。
谷屋：私はNizi Projectで脱落もしているし、デビューに挑戦するのはこれで4回目。本気の本気でこれが最後のチャンスだと思っていました。放送を見て応援しくれる方も沢山いたので、ここで落ちるわけにはいかないという気持ちもありました。合格して嬉しいけれど、同時にまだ実感が湧かないのが正直なところです。
橋本：私もこれがダメだったら芸能界引退を決めていたので、気合は十分で落ちないだろうと自信を持って臨んでいました。でも様々なオーディションを経て身も心も削られ、合宿ではメンタルがやられるという状況になって最後の面接まで油断はできないぞと。いざ自分が選ばれたときは嬉しいと同時に、9人から6人に減った寂しさも感じました。
一条：合格の知らせを受けた時は衝撃が大きかったです。私が合格するなんてほぼほぼ奇跡に近い状態だと思っていたので「まさか…」でした。
星野ティナ「恥を見せることが出来た、というのは私の中での大きな成長」
（星野ティナ）
──『Dark Idol』参加を通して感じた、自身の成長や変化は？
一条：私はアイドルとしてみんなを笑顔にしたいという気持ちはあるものの、歌やダンスが不得意で、理想と現実のギャップを感じいました。合宿もボロボロでしたが、そこで諦めなかったからこその合格という今があると思います。諦めない気持ちを持ち続けることの大事さを実感しました。
橋本：これまでは一人での活動が多かったので、みんなで協力して何かをするという事が苦手で協調性はゼロでした。グループで何かを作り上げるという経験が初めてに近かったので、「どうして私の気持ちが伝わらないの？」という葛藤もありました。今回のオーディションを通してグループで勝たなければならない局面もあったことから、徐々に協調性を学びながら変化していきました。
谷屋：『Dark Idol』のオーディション期間は、グループのために自分は何ができるのか？という事を考え続けた期間でもありました。チームで集まれば自分とは考え方も過去の経験も違う人がいて当たり前だし、その置かれた状況の中で自分は何が出来るのか？と。失敗を環境や状況のせいにせず、常に自分と向き合うことが出来ました。
石川：私は大学生で、就活をしたけれど内定を蹴って今ここにいます。人前に出るのも芸能の世界に触れるのも、リアリティーショーもすべて初体験。普段の生活とは全く違う世界に飛び込みました。親や友人からは本気で心配されるし、アイドルになりたいと思っている人たちも圧倒的に多いので、私自身も途中で辞退しようかと悩みました。そんな中で未経験である私は、這いつくばってしがみついて負けないようにしなければという意識を持つようになりました。参加したことも合格したことも、自分の中での大きな人生経験になりました。
星野：私は前職がキャバ嬢なので、周囲に対してキラキラしている姿を常に見せなければいけないという意識が強かったです。ある意味、ずっと偽りの自分でした。でも今回のオーディションを通して、それがすべて取っ払われた。ボロボロになっている姿を放送されて、それを不特定多数の方たちに見られるわけですから、自分のプライドなんていらないと思えました。恥を見せることが出来た、というのは私の中での大きな成長。作らなくていいと思ったら楽になりました。
前垣：自分に正直になる事の素晴らしさを実感しました。今までは自分の辛い過去や努力している姿を一切見せずに生きてきましたが、『Dark Idol』を通して私がありのままでいる事に対して「勇気をもらえた」などの温かいメッセージを頂くことが出来ました。隠さずに見せることで人にいい影響を与えることが出来ると知って嬉しかったです。
「人を見る目があって指摘も的確」6人が語る朝倉未来の印象
（石川侑依）
──放送中に周囲からのリアクションを感じることはありましたか？
橋本：SNSの反響はもちろんですが、地方に仕事に行った際に「『Dark Idol』の人ですよね？」と言われたことがあって、見てくれる人はしっかりと見てくれているんだなと嬉しかったです。
谷屋：セカンドステージで脱落した際は反響をダイレクトに感じました。私以上に悔しがっている方々がDMで励ましのコメントをくれたりして、多くの方々に支えられている実感を得ました。
──発起人である朝倉未来さんの印象は？
谷屋：思っていたよりも…優しい！
全員：そうそう！
一条：笑顔がいい！
全員：（笑）
星野：人を見る目があって指摘も的確！二回目の面接の際に、私は「壁がある」と指摘されました。確かに私は周囲に対してガードは固い方なので「なるほど…」と。壁を取っ払うのはグループとして必要なことだし、ズバッと言ってもらえたことに感謝。その指摘はこれからの私の生き方にも活かせるものですから。
橋本：最初は冷たいイメージでしたが、相手に対する指摘は的確だし、周りの意見を尊重する姿も意外でした。主観ではなく常に客観的に物事を見ている方だと思いました。
石川：全体をフラットに見ていて、私も「気が強そう」「アンチ多そう」とズバズバ言われました。でも朝倉さんはそれをネガティブな感情で言うのではなく、客観的な判断で言ってくれているような気がします。単なる事実として言っている、みたいな。その潔さが良いです。
一条カオリ「スター！みたいな存在になりたい」6人が目指すアイドル像
（一条カオリ）
──この6人の中だとリーダーは誰になりそうですか？
橋本：（谷屋を指して）直感で！周りの事を考える性格だし、ダンスも歌も上手。リーダーの素質があると思う。
谷屋：いやいや、待って！リーダーは絶対に萌花ちゃん！チームで動くときに一番に声をあげてくれるから。
前垣：うわー！自分がやりたくないからって譲り合ってる（笑）。
──それぞれのキャラはもう決まっていますか？
橋本：（前垣）さらちゃんは天然系かな？
星野：でも一人一人をしっかり見ている気がする。
石川：ダンスを見る目があって、それぞれに的確にアドバイスされますよね。分析力は高いと思います。
前垣：…自分の事はわからない！
（前垣さら）
星野：そもそも6人になったばかりなので、それぞれまだ掴み切れていないところがあるよね？
橋本：それこそ「みんなで親睦会をやらない？」と私が提案しました。
谷屋：お、さすがリーダー！（笑）
橋本：お店を探したり予約をしたりするのは得意なので（笑）。
谷屋：この6人でしっかりと話し合いをしたことがないので、近いうちにゴハンには行きたいです。チーム6人の結束を強めて、早くグループとして活動していきたいです。
（谷屋杏香）
──最後に、この6名でどのようなアイドルグループを目指していきたいですか？
橋本：これはオーディションの面接でも言ったことですが、AKB48さんやK-POPを真似しても売れないわけですから、まずは自分たちの個性を分析して、本当の意味でのオリジナリティを押し出していきたいです。そう考えると、私たちには色々な過去を背負って今があるので、メッセージ色の強い唯一無二のグループを目指したいです。オリジナリティが強すぎて海外でも通用してSNSでもバズッちゃう路線。
前垣：私も舞台の活動を通して、グループでの活動も知ってもらいたいと思います。舞台ファンとアイドルファンの層は違うものなので、そのどちらの層にも知ってもらえる存在になりたいです。
星野：私は自分が目立つのも好きですが、人を輝かせるのも好きなので、グループでの活動が順調になったら、プロデュース方面にも挑戦したいです。
石川：私の直近の目標は、皆さんの足を引っ張らないこと！ダンスと歌のレベルを、ファンの皆さんが感動するところまで上げる。それが出来てから、自分の個性を磨いて出していきたいです。
谷屋：私たちが他のアイドルグループと違うのは重ねた年齢。それは若いグループに比べて経験値があるということ。その強みを生かして、自分の信念を貫いてファンの人生に影響を与えるアイドルになりたいです。
一条：私はそうですね、表に立つ人間になるからには…スター！みたいな存在になりたいです。
橋本：急に抽象的！？やっぱギャルだからか！？（笑）
谷屋：日本語ヘタ過ぎか！？（笑）すみません！うちの一条の語彙力がなくて！
全員：（大爆笑）
取材・文：石井隼人
写真：You Ishii
