サンマ、今年は安い?高い?買い時は「9月か10月」 骨を簡単にとる裏ワザも
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 今年のサンマは安いのでしょうか、高いのでしょうか。専門家に“サンマ予報”を聞きました。

【画像】コツは焼く前にあり サンマの骨を簡単に取る裏ワザ

■8月の価格に“2つのブースト効果”が関係

気になる価格は?
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 まずは、気になる価格についてです。東京・品川区の鮮魚店「魚河岸 中與商店」に聞きました。

 8月は一匹(110グラム)250円でした。去年は、一匹500円ほどでしたので、8月の価格は安く感じます。

 しかし、9月に入ると高い日(6日)は一匹500円と、8月の倍の値段になっている日もありました。

 ただ、12日は一匹300円で、店の人も「価格が不安定」だと話していました。

 なぜ、こんなに不安定なのでしょうか。そして、今年のサンマの価格は安いのでしょうか、高いのでしょうか。

 水産資源研究所によりますと、「今年のサンマは決して豊漁ではない」とのことです。

“2つのブースト効果”
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 8月の価格が去年よりも安かった理由には“2つのブースト効果”があったからだといいます。

 1つ目のブーストは、今年は漁獲量の調整などのため、大型船の漁が10日ほど早く始まったことです。早く漁を始めた分、サンマが出回るのも早くなりました。

 2つ目のブーストは、去年の8月に比べて、日本の近くにサンマがたくさんいたことです。そのため、前倒ししてスタートしたサンマ漁が大当たりしました。

 この2つの要素が合わさり、8月の全国の水揚げ量は6年ぶりに2000トンを突破しました。

■今後のサンマ漁は?

今年の見通しを天気予報形式で紹介
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 今後のサンマ漁はどうなるのでしょうか?今年の見通しを天気予報形式で紹介します。

 8月は、去年以上の水揚げ量で文句なしの「晴れ」でした。

 しかし、9月になると「曇り」になりました。サンマが獲れたり獲れなかったりを繰り返しているため、価格も不安定になるとのことです。

 10月になると、「曇り一時晴れ」になります。10月にまとまってサンマがとれるタイミングがありそうで、サンマの買い時がもう一度訪れることになりそうです。

 そして11月以降は、「傘」のマーク。サンマの群れが日本から離れていき、水揚げ量は減っていきそうです。そのため値上がりしていくでしょう。

 9月と10月にサンマを見かけた時が狙い目です

■簡単にサンマの骨を取る裏ワザ

「サンマの骨を簡単に取る裏ワザ」
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 貴重なサンマですので、余すところなく食べたいですよね。

 そこで、東京海洋大学で魚の食を研究している大迫一史教授に「サンマの骨を簡単に取る裏ワザ」を教えてもらいました。

頭としっぽをつまようじで固定
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 サンマを焼く前にコツがあるそうです。

 まず、頭としっぽをつまようじで固定してサンマを丸くします。この状態で、あとは普通に焼くだけとのことです。

 本当にこれだけで効果があるのか、検証してみました。

 つまようじを刺して焼きあがったサンマです。

スルスルスルっと骨だけがきれいにとれた
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 まずは、つまようじを取ります。箸で背中を少し開きながら、しっぽをつまんで引き上げていくとスルスルスルっと骨だけがきれいにとれました。

サンマを焼くと身は固くなり骨は柔らかいままという性質を利用
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 大迫教授によりますと、「サンマを焼くと身は固くなり骨は柔らかいままという性質を利用したもの。丸まった状態で身を固くすることで、真っすぐ伸ばした時に身と骨の間に隙間ができてスルスルスルと骨だけがとれるようになる」とのことです。

(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年9月12日放送)

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