9月23日におこなわれる立憲民主党代表選。選挙の顔となる代表の選出が注目される中、政権奪取のカギとなるのは何か。政治ジャーナリストの青山和弘氏が言及した。
今回の代表選では、野田佳彦元総理大臣、枝野幸男前代表、泉健太代表、吉田晴美衆議院議員の4人が立候補しているが、支持動向は野田氏が優勢と見られている。
青山氏は「誰になるかわからないという状況」と前置きしつつ「政権交代を狙おうとすると、2009年のような民主党単独で政権交代に持ち込むのは難しい。そうなると、他の野党とどう連携するかの話になってくる」と説明。
その上で「維新・馬場(伸幸)代表と泉氏は全くダメだった。しかし、野田氏は元総理ということもあり、一定の人間関係がある。そして、教育無償化を考える会・前原(誠司)氏が(維新に)ある意味くっ付いている状況になっている中で、前原氏も野田氏とは話しやすいので、維新とも話しやすい。国民民主党の玉木(雄一郎)氏とも話ができる」と語った。
さらに、兵庫県知事・斎藤元彦氏の内部告発問題を引き合いに出して「今、維新は斎藤知事の問題に直撃している。維新が斎藤氏を見守る姿勢を示したことで、世論の批判を浴び、箕面市長選で現職が敗れる事態にもなった。維新の議員に話を聞くと、『大阪で盤石の強さを持っていたのに、もう落選するかもしれない』と大騒ぎになっている。そんな時に何ができるかというと立憲との選挙協力だ」とした。
続けて「大阪では立憲の候補者を卸してもらい、維新に乗ってもらう。他では維新の候補者を卸して立憲を応援するしかない」との声も維新であがっているとしつつ「馬場氏は嫌がっているが、『馬場氏が知事の問題で後手を打つからこんなことになった』と維新は内紛状態になっている。だから立憲との協力に舵を切ってくる可能性もある」と説明した。
共産党との関係性については「前回、枝野氏が共産党との距離感が近すぎると批判され、衆議院選挙で伸びなかったので、上手くやらないといけないが、ここで敵対してしまうと無駄な対立が起き、自民党が利することになるので、新代表がどうハンドリングできるかが焦点になってくる」と分析。
「ただ、自民党も新政権になって、新しい総裁が誰になっても盤石とは言えない情勢。裏金問題、旧統一協会の問題もある。そんな中で、(立憲は)野党の結束ができるかが、今回の新代表の最初の試練となる」(青山氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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