9月19日(木)午後5時ごろ、東京・秋葉原で自民党総裁選挙の街頭演説会が開催された。ABEMA的ニュースショーでは現地を取材した。
観客が演説を聴くエリアに入る手前では、手荷物検査と金属探知機にとる身体検査があり、厳重な警戒が敷かれていた。さらには空港のように飲み物チェックまでおこなう徹底ぶりだ。
「茂木」と茂木敏充幹事長の名前が書かれたうちわを持っている人たちや、総裁選の出陣式でも掲げていた“青タオル”を首に巻いた河野太郎デジタル大臣の応援者もいた。
秋葉原といえば自民党にとって欠かせない場所。2008年総理就任後初の街頭演説をおこなった麻生太郎副総裁は、漫画を引き合いに出して一気に秋葉原の住人の心を掴んだ。
2017年安倍晋三元総理大臣の演説では、内閣退陣などの横断幕を掲げる集団が入り乱れ異様な雰囲気に。2019年には参院選の選挙活動の最終日を秋葉原に決め「選挙妨害の組織的やじにも負けず、訴え続ける安倍総裁に声援を送ってほしい」と通知したこともあった。
それから5年ぶりとなる“アキバ演説会”では聴衆の反応に注目。最初に登壇したのは加藤勝信元官房長官。聴衆に目を向けると、スマホを見ている人などが多く見受けられた。続く河野氏に対する反応はいまひとつだった。石破茂元幹事長の演説が始まると、写真を撮る人々の姿が。そんな中、多くの声援を集めたのが茂木氏だ。「がんばれー」との声があがり、“茂木うちわ”を持った応援団たちも声援を送っていた。高市早苗経済安保担当大臣の演説では、カメラを向ける人や日の丸の旗を振る人の姿が。続く小林鷹之前経済安保担当大臣はネクタイを外しながら登壇。大きな拍手とともに歓声があがっていた。
演説会が終盤になると、林芳正官房長官の応援団と見られる緑Tシャツの集団が。一方、下馬評が高い小泉進次郎元環境大臣には、「夫婦別姓、反対だー」との批判の声があがっていた。この日、最後となる上川陽子外務大臣が登場すると、演説中にもかかわらず足早に駅へと向かう人たちの姿が多く見られた。
演説を聴いたテレビ朝日・田中萌アナウンサーは「声色と話し方が一番聞きやすかった」と加藤氏を評価。「反応はいまいちだったが、マイクを通した声や力強さを感じた。ただ、後半にいくにつれどんどん盛り上がっていった」と、現場での肌感を伝えた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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