総裁選のカギを握るのが自民党員の票だ。ABEMA的ニュースショーでは埼玉県で農家を営む、自民党員の高橋さん夫妻を取材した。
ご主人の高橋昭夫さんは党員歴50年以上、妻の悦子さんは30年以上という党員夫婦だが、近頃はそんなベテラン党員の高橋さん夫妻にとって肩身の狭い報道の連続だった。
悦子さんは「いろんな事件があるたびに、息子たちが『また自民党が事件を起こした』と言われて『お母さん、お父さんまだ応援してるの?』と皮肉をいつも言われていて」と嘆き、「集まりがあるたびに『そんなとこ行くな』と言われていたんですけれど、ずっと自民党員だからと思って我慢して行っていました」と日々を振り返った。
悦子さんはポスト岸田に名乗りを上げた人数を知って驚いたそうで「はじめはヤラセかと思った。派閥に問題が起きたから、わざと大勢を出して民意を測るという感じで」とコメント。「ここ(候補者)を見て、ずば抜けている人がいない」と本音が漏れる場面もあった。
自民党のホームページによると、自民党員になるには「1、自民党の綱領・主義・政策等に賛同する「2、満18歳以上で日本国籍を有する」「3、他の政党の党籍を持っていない」といった条件があり、年会費を払う必要がある。党員になると毎年党の機関紙が送られるほか、議員との交流会があるという。
昭夫さんは菅義偉前総理の名前を挙げて「無派閥と言ってもグループはあるわけでしょ?」と指摘すると「選挙の形を作るためにそうしたんだろうけど、どうなのかなとも思う」と苦言。「決選投票になって『どっちのグループがついた』なんて、聞きたくない」とも語った。
誰に投票するのかを尋ねると、悦子さんは「いろいろ考えて決めました。すぐ出しました。若い人がいいですね」と若手の候補に入れたことを明かして「自民党員は後期高齢者が多いですよね。それを考えたら私たちは若い人に従うしか…。それで選びました」と理由を説明した。
昭夫さんは経験豊富な候補者がいいと語ったものの決めかねているそうで、白紙の投票用紙を見せていた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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