2012年の総裁候補であった石原伸晃氏(当時、幹事長)と、今回の自民党総裁候補の小泉進次郎元環境大臣に共通点があるという。
2012年の総裁選は今回同様、最後までどうなるかわからなかった自民党総裁選史に名を刻む“ガチ選挙”で、各陣営は熾烈な争いを繰り広げ、最終的には石破茂氏、石原氏、安倍晋三氏を軸とした三つ巴の戦いに。
地方票で優勢な石破氏が1位になることは有力視されていたが、2位争いに注目が集まった。期待の声も高かった石原氏だったが、福島第1原子力発電所事故で汚染された土壌の保管場所について「運ぶところは福島原発第1サティアンしかない」と、総裁選開始早々まさかの失言。
自民党総裁選投票日の第1回投票では1位石破氏、2位安倍氏となり決選投票へ。議員票のみでおこなわれた決選投票では安倍氏108票、石破氏89票で安倍氏が逆転勝利。憲政史上最長の政権が誕生した。
政治ジャーナリストの青山和弘氏は石原氏について「福島第一原発のことをサティアン呼ばわりするという、あり得ない失言をした。それでメッキが剥がれた」と、世論の支持を一気に失ってしまったと解説。さらに、高市早苗経済安保担当大臣の陣営が小泉氏について石原氏の「メッキが剥がれた」状態にそっくりなのではないかと揶揄していることを明かした。
“失言”は、2024年9月14日に開催された公開討論会でもあったとする青山氏。上川陽子外務大臣の「G7サミットでなにを訴えるか?」との質問に対する答え“43歳発言”を挙げて「ああいう発言も一種の失言と捉えられてしまう」と指摘した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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