『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が9月22日に放送され、山形で老舗蕎麦屋を営む男性の“筋肉”にスタジオが驚く一幕があった。
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。
今回見つけたのは、山形県の山の真っただ中にあるポツンと一軒家。大きく切り拓かれた土地には、いくつかの建物と、池のようなものも確認できる。山あいを流れる川沿いの集落へと向かった捜索隊は、ひときわ大きな古民家で地元住民に声をかける。衛星写真を確認した男性は「これ…カツオランド!?」と一言。実際に夫婦で行ったことがあり、“カツオランド”は男性が勝手に呼んでいるそうだが、「ご主人は麓の集落でお蕎麦屋さんをしていて、この“カツオランド”で農業もされているんです。奇想天外な場所ですよ」と説明してくれた。
捜索隊はまず蕎麦屋へと向かうことに。そこは、明治24年創業の築150年以上という古民家で営業しており、多くのお客さんでにぎわっていた。忙しい中取材に応じてくれた、主人の沖田勝男さん(67)。衛星写真を確認してもらうと「よく見つけましたね」とニヤリ。営業後に話を聞くと、なんと蕎麦屋と建設業の会社員を兼業しているという。朝3時から蕎麦打ちを仕込んだ後に会社へ出勤し、昼休憩の時間に蕎麦屋を営業。午後にまた出勤し、夕方にこの山奥の地で畑仕事をしているのだそうだ。
沖田さんは高校卒業後、東京の老舗蕎麦店『麻布永坂更科』で3年間修行。27歳の時に先代である父が亡くなって以降は、店を継いで40年以上、店と会社員を兼業し続けてきたという。店は11時から14時までのお昼の営業のみで、姉夫婦や親戚に協力してもらって切り盛りしている。
捜索隊は、蕎麦打ちの様子にも密着。提供しているのは、山形産の蕎麦粉「でわかおり」を使った十割蕎麦。沖田さんは「もたもたしていると蕎麦が風邪をひく。乾燥してくるんです」と生地をこねる。捜索隊が「力すごく使いますね」と触れると、スタジオのパネラー・林修は「腕の筋肉すごいですもんね」と驚く。
見事な手際で蕎麦を打っていくと、打ちたての蕎麦を畑で採れた野菜とともにご馳走してくれることに。「蕎麦を持って行ったらすぐ食べること。乾いちゃうから、食べた後におしゃべり」と沖田さんに促され、捜索隊は味わいつつも急いで蕎麦をいただくことに。MCの所ジョージもVTRを見ながら「早く食べなさい」とツッコミを入れていた。