訪日外国人客を相手に、着物をリメイクしたシャツが売れ行きを伸ばしています。その人気の秘密とは。
【画像】復興への不屈の精神が生んだ「サムライアロハ」 着物をリメイクしたシャツ
■中古の着物をリメイク「サムライアロハ」が大ヒット
成田空港の免税フロアの一角、わずか一坪ほどのスペースに、外国人に“爆売れ”している商品があります。
アメリカからの訪日客
「それが似合う」
「妻は、このコイのデザインが気に入ったみたいです」
一見、普通のシャツですが、生地には日本の伝統的なデザインが…。
サムライアロハ 桜井鉄矢社長
「こちらが着物から作ったアロハシャツの商品になります」
中古の着物をリメイクした、その名も「サムライアロハ」。1着2万7000円もする強気の値段ですが、ひと月平均300万円ほどを売り上げる大ヒットになっています。
台湾からの訪日客
「とてもきれいです」
ベトナムからの訪日客
「こんなもの今まで見たことがない。とてもかっこいい。手頃な価格です。手作りにしてはとても安いです。高くはありません」
空港ならではの、こんな工夫もあります。
桜井社長
「出発便の時刻表を見ながら、午後5時、6時台になるとアメリカ便が多くなるので、アメリカ人男性が好きな柄を前面に出すようにしている」
すると、早速…。
アメリカからの訪日客
「特別に日本で買ったプレゼントだし、値段に見合う品質の高さがあります」
■地元・宮城の女性たちがリメイク
“着物の再利用”というビジネスモデル。きっかけは、桜井社長の地元・宮城県が関係していました。
桜井社長
「東北地方特有の事情かもしれないが、子どもが(就職で)関東に行っても(地元に)戻ってこないと。そうすると着物だけ余ってしまうというケースがよくある。ぜひ、これをやってみようと」
訪日客のハートをつかむ独特の風合いを生み出しているのは、地元の女性たちです。
サムライアロハ 佐々木美和子さん
「柄合わせが一番難しい。着物をほぐして反物にした段階で、柄がバラバラになってしまう。自分のセンスを信じて裁断はしています」
桜井社長が目指すのは…。
桜井社長
「(東日本大震災の)復興へ立ち向かう精神とサムライの不屈の精神を合わせて、世界中に売れるような仕組みを作りたいと思います」
(「グッド!モーニング」2024年9月30日放送分より)