「お前もう犯罪者だから」。後戻りできぬ泥沼にはまっていく男の悲劇。松本優作×藤井道人によるオリジナル連続ドラマ『透明なわたしたち』第5話で、伊藤は自らの命を投げ出そうとする。
【映像】「もたもたすんな、殺せ!」怒号飛び交う闇バイトの現場
本ドラマは、過去と現在のそれぞれの事件が繋がり、衝撃的“真実”が明らかになっていく群像サスペンス。2024年の渋谷で起きた凶悪事件を引き金に、週刊誌ライターの主人公・中川碧(福原遥)は、事件の犯人が高校の同級生ではないかと疑う。疎遠になっていたかつての仲間たちと再会し、高校時代のある事件を回想しながら真相に近づいていく。
ずるずると闇バイトに手を染めてきた喜多野雄太(伊藤健太郎)。だがさすがに身の危険を感じて足を洗おうとする。しかし指示役からは「お前の名前も住所も家族もこっちは全部知ってる。やめるならどうなるかわかるよね?」と脅されてしまう。
しぶしぶ闇バイトの仕事場に向かう喜多野。渡されたのはサバイバルナイフ。依頼されたのは、ある邸宅への強盗だった。侵入したのもつかの間、喜多野たちは家主に遭遇。「もたもたすんな、殺せ!やれ!」という仲間たちの怒号が響き渡る中、喜多野は恐怖のあまり逃げ出してしまう。
ダンス部時代の仲間であり、凶悪事件を起こして闇に堕ちた尾関健(林裕太)の事を思いながら、喜多野は凶悪事件の現場となった渋谷のスクランブル交差点を訪れる。一軍として輝いていながら、親友の裏切りにより部室放火犯という濡れ衣を着せられた高校時代の喜多野。そこからすべてが狂ってしまった。喜多野はおもむろに自らの首にナイフを当て、尾関が闇堕ちした場所で自殺を図ろうとする。
次の瞬間「喜多野君!」との呼び声が雑踏に響く。喜多野が振り返ったその先には、高校時代の元カノ・桜井梨沙(武田玲奈)がいた。
過去と未来に絶望し、最悪の選択をチョイスしそうになった悲しき男・喜多野。元カノ・梨沙との邂逅は希望の光となるのか、それとも?最終話に向けて、彼らの人生は加速度を増していく。