『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)が10月4日に放送され、3年果たされない“約束”の真相を追った。
視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する同番組。今回の「約束のシャインマスカット」は、岡山県の男性(31)から寄せられた次のような依頼だ。
『3年前お世話になった「山本さん」を探してもらえないでしょうか。私は岡山で美容師をしているのですが、その前に土木の現場でアルバイトをしていました。山本さんとはそこで出会いました。70歳ぐらいの方で、副業でシャインマスカットを作っておられるとのことでした。私がアルバイトを辞める時、「シャインマスカットを送る」と言ってくれたので、連絡先を書いたメモを渡しました。それから3年の月日が流れましたが、シャインマスカットはまだ送られてきていません。山本さんは決して嘘をつくような人ではありませんでした。きっと、何か事情があったに違いありません。どうしても山本さんの作ったシャインマスカットを食べてみたいので、探してほしいです。下の名前も電話番号もわからず、住んでおられる町の名前だけは覚えています』
依頼者の元を訪れたカンニング竹山探偵は「ちょっと厚かましい依頼なのはわかる?」と一言。一方の依頼者は「山本さんは連絡先のメモを失くしたのでは」「もう一度会って感謝の気持ちを伝えたい。(本当はシャインマスカットが)7割」と素直に話す。
そこで、記憶にある「勝間田」地区で聞き込みを開始。しばらく情報は得られなかったが、道の駅の代表が心当たりのある人を繋いでくれ、ようやく会えることに。
自分を探しているような人に心当たりは「ない」という一方で、約束事は「きちんと守る」と話す山本さん。しかし、依頼者が自己紹介しても「覚えていない」という。そんな中、シャインマスカットの件が伝えられたが、「他にも頼まれていた人がいたけど、(送った人は)いない(笑)。その年は出来が悪かったから」と説明。翌年には、その件は忘れてしまっていたことを告白した。
とはいえ、規模を縮小しながらも栽培は続けているということで、依頼者は念願のシャインマスカットをもらうことができた。山本さんは「ここまで言われたらかなわんな」と苦笑しながらも、「覚えてくれていただけでも感謝感激」と話していた。