ロシアに大きくなってしまったネコがいる。動物保護施設に引き取られてダイエットに励んでいるが、大きくなってしまった理由は「かわいがられすぎたため」のようだ。
【画像】ネコのクロシク、1カ月で2.5キロ減量成功 水中歩行や色々な遊びでダイエット
■水中歩行で頑張って運動…ダイエットに励む
ちょっと困ったような表情で見上げる大きな体をした1匹のネコ。名前はクロシク。推定12歳~13歳の雄ネコだ。体重は、人間の4歳児と同じくらいのなんと、およそ17キロ。
なぜクロシクは、ここまで大きくなってしまったのか?番組はクロシクを保護した施設の職員、ガーラ・モーリェさんに話を聞いた。
モーリェさん
「病院のスタッフがたくさんの食事を与えたのと、運動不足が大きな原因です」
野良ネコだったクロシクはある時、病院に住み着くようになった。クロシクのあまりのかわいさに、病院の職員たちが長年にわたり餌(えさ)を与え過ぎてしまったのだ。
あまりに大きくなり過ぎてしまい心配になった院長が、保護施設に連絡した。
モーリェさん
「まさか、ここまで大きなネコだとは思っていませんでした。すぐに動物病院に連れて行きました。エコー検査では分厚い脂肪のせいで(奥まで)エコーが届かず、検査はできませんでした」
別の検査の結果、命に関わる病気は見つからなかったが、太りすぎで関節などに異常をきたしてしまう恐れもあるため、ダイエットを開始。
食事は、低カロリーのキャットフードに変更し、リハビリセンターで運動にも取り組んでいる。
歩くことが苦手なクロシクは、水中歩行で頑張って運動し、他にもマッサージや色々な遊びで、ダイエットに取り組んだ結果…。
モーリェさん
「今は14.5キロです。大幅な減量です。すべて順調に進んでいることは非常に喜ばしいことです」
わずか1カ月で2.5キロもの減量に成功。そんなクロシクに対し、モーリェさんは次のように話す。
モーリェさん
「ダイエットを成功させたあと、クロシクをかわいがってくれる飼い主が見つかることを私たちは切実に願っています」
■モーリェさんの悩みとは?
巨大保護ネコ・クロシク。住み着いていた病院で食べていたものが問題だったようだ。
それは、余っていた入院患者用の病院食。メニューは「パン」や「チーズ」のほか、「バター入りのおかゆ」といった高カロリーな食べ物だった。
クロシクを引き取った保護施設のモーリェさんは、「病院食は栄養価とカロリーがとても高く設定されているため、ネコにとっては栄養過多で、絶対に食べさせてはいけない」と話している。
クロシクのダイエットに取り組むモーリェさんだが、悩みがあるという。
それは、運動をしたご褒美をあげられないことだ。
警察犬や介助犬などのトレーニングではご褒美に餌をあげるが、ダイエット中のクロシクにはあげられないため、運動のモチベーションをアップする方法を知りたいそうだ。
そんなモーリェさんのために、番組でたびたび紹介してきた、アメリカの「世界一重い保護ネコ」パッチの飼い主からダイエットのアドバイスをもらった。
去年5月、番組で初めて紹介した時のパッチ。当時、体重は18.5キロだったが、現在はなんと10.5キロに。8キロの減量に成功した。
飼い主のケイ・フォードさんによると、同居する他のネコのキャットフードに手を出してしまい、リバウンドしてしまうこともあるようだが、現在もがんばってダイエットに励んでいるということだ。
そしてフォードさんは、次のようなアドバイスをくれた。
フォードさん
「餌をあげないまま運動を続けてしまうと、逆に体調不良になってしまうので、ごほうびに少量の餌をあげてモチベーションを維持しつつ、体に悪影響をおよぼす急激な減量を防いであげることが重要」
このフォードさんからのアドバイスをモーリェさんに伝えたところ、「大変有益でありがたい」と話していた。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年10月8日放送分より)