唯一のレギュラー番組でスタッフに注意されるもナメた態度……最高月収は800万円も、8万円にまで減少した一発屋芸人が、過去の過ちを懺悔する一幕があった。
ABEMAにて10月13日に放送された『ななにー 地下ABEMA』#45では、「リアルな人生に学ぶ!ワケあって人生激変しちゃった瞬間SP」と題した企画が展開。一時は世間から大きな注目を浴びたものの、あることがきっかけでその流れが大きく変わってしまった4組の半生に迫った。
「あったかいんだからぁ♪」が大ヒットし『NHK紅白歌合戦』に出場を果たしたこともあるお笑いコンビのクマムシ(佐藤大樹・長谷川俊輔)。2015年2月に当時芸人としては異例のCDデビューを果たし、BIGBANG、SEKAI NO OWARIがライブで歌い、50万ダウンロードを記録。歌ネタで一瞬にしてスターの階段を駆け上がった。
「あったかいんだからぁ♪」の印税が初めて入った時に2人共、最高月収が「800万円」を記録したという。さらに最盛期は帯同スタッフが20人に達していたそうで、長谷川は「事務所の人とレコード会社のスタッフ」と詳細を明かした。
まさに絶頂のクマムシ……しかしそんな中で人生が激変する瞬間が訪れた。当時担当していたユニバーサル・ミュージック合同会社の原さんが「音楽番組で歌う状況は毎日のように続いて、サザンオールスターズとCD交換したり、X JAPANと前室が一緒ということもあったんです」と明かすと、元マネージャーの小田部さんは「上の空でしたとにかく」と言葉を添えた。
そんな中で、長谷川はあるバラエティ番組の収録で司会者から「あったかいんだからぁ♪」を振られると、すかしながら(=力を抜いて)披露してしまう。これについて小田部さんは「終わった後にブチギレました。本当に」と振り返った。
当時について長谷川は「飽きちゃっていたんです。1日に『あったかいんだからぁ♪』を200回以上やっていたので。毎日」と言及。さらに追い討ちをかけるように、とにかく明るい安村が“安心してください、履いてますよ”で大ブレイク。
この状況について長谷川は“危機的だ”と感じていたものの、一方の佐藤はスタッフとの打ち合わせでなぜかサングラスを着用。大物ぶりを発揮していた相方の姿に長谷川はイライラを隠せなくなり、次第にコンビ仲も悪くなっていった。一時は800万円に達した月収も8万円となってしまった。
スタジオで長谷川は「佐藤さんがめっちゃ有頂天で、日テレ系の帯番組『PON!』の突撃リポーターをやらしてもらっていたんですけど、ディレクターさんが毎回終わった後、佐藤の態度を注意していたんです。でもそれに対しても『いいっすよ、そういうの、めんどいんで』と返していて」と当時の佐藤の天狗エピソード明かした。
これにスタジオはドン引き……香取慎吾は「マジで?」と唖然としていたが、佐藤は「『バカならもっと短パン履いてバカみたいにやれ』って言われてたんですけど、それは佐藤には合わないなって」と一切応じなかったことを明かした。次第に800万円に達した月収も8万円となってしまったという。
ブレイクしてコンビ仲がどんどん悪くなってしまったクマムシ。改めて長谷川は「売れている時こそ、コンビ間のコミュニケーションが大切」と転落人生から得た人生の教訓について語り、今では“コンビ仲が重要”としっかりコミュニケーションをとりながら日々、活動しているという。