ウクライナのゼレンスキー大統領は、北朝鮮がロシアに対し、兵器だけでなく兵士も派遣していると主張しました。
ゼレンスキー大統領は13日夜にSNSに投稿した声明で、「ロシアと北朝鮮の同盟関係はますます強まっている」と述べました。そして、「もはや兵器だけでなく、北朝鮮から占領軍への人の移送も行われている」と、北朝鮮軍兵士がロシア軍へ派遣されていると指摘しました。
具体的な規模などには触れていませんが、これに対抗するために、さらなる支援が必要だと訴えました。
ウクライナ侵攻への北朝鮮軍兵士の派遣を巡っては、ウクライナメディアが10月3日に、東部ドネツク近郊のロシアが実効支配する地域で、ウクライナ軍の攻撃により北朝鮮軍将校6人が死亡したと報じています。
また、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」はウクライナ軍情報当局者の話として、現在、数千人の北朝鮮軍の歩兵部隊がロシア国内で訓練を受けていて、年末までに国境地帯に配備される可能性があると分析しています。
イギリスのガーディアン紙は、北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN23」の使用を支援するため、北朝鮮軍の技術者数十人が戦線後方に派遣されていると報じています。
一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は10日、北朝鮮軍兵士の派遣について記者団に問われ、「フェイクニュースだ」と否定しています。(ANNニュース)