『探偵!ナイトスクープ』(テレビ朝日系)が10月11日に放送され、なぜか鳥が集まるという“1本の木”の謎を追った。
視聴者から寄せられた依頼にもとづいて、探偵局長が部下の探偵たちを野に放ち、世のため、人のため、公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に調査追求する同番組。今回の「シラサギが集まる謎の木」は、大阪市の男性(56)から寄せられた次のような依頼だ。
『去年の9月9日、大阪市内の実家から車で日本海へ向かい、釣りを楽しんだ後の帰り道のことです。街中を抜け、薄暗い川沿いの道を走っていると突然、衝撃的な光景が。ヘッドライトに照らされた目の前の1本の木が真っ白だったのです。その白いモノは光って見え、最初は何かお札のような物が掛かっているのかと不気味に思い、徐々に近づきました。すると、なぜかその木だけに100羽を超えるであろうシラサギがとまっていたのです。あまりの多さに恐怖すら感じました。しかも、近くの他の木には一切とまっていなかったのです。そして今年の9月7日、同じ道を同じような時間帯に走ると、またしても去年と同じ木に多くのシラサギがとまっていました。9月14日にも通ったのですが、やはりその木はシラサギだらけ。これで3回中3回です。何か不思議な力が働いているのでしょうか。ちなみに、その木の下には、お地蔵さんが立っていらっしゃいます』
さっそく桂二葉探偵が依頼者のもとを訪れ、昼間にその木を見に行くが、シラサギは1羽もいない。桂探偵は「ホンマにこの木に?」「他の木との違いがわからへん」と、依頼内容が信じられない様子。しかし、周辺には鳥のフンが散乱していることがうかがえる。
依頼者いわく「いるのは夜」ということで、時間をあけて再び確認することに。18時半過ぎに見に行くと、木の枝に“白いモノ”が点在。その数の多さに桂探偵は「すごいすごい!ぎょうさんとまってるわ。ちょっと気味悪い」と驚きだ。取材中も数は増えていき、「100羽じゃきかへんのちゃいます!?」。
日本野鳥の会ひょうごの副代表・堺昭生さんに聞いてみると、これらの鳥はシラサギの一種である「ダイサギ」だという。「『ねぐら』になっている。色が白で目立つので、敵に狙われても種を守ることができる」「あの木だけなのは、高い所にある1本で、餌場が近く、他の動物もおらず安全なのだろう。人もあまり来ない。他に安全な木がないので、一点に集中したのだと思う」との見解を示した。
この映像をスタジオで振り返ったた桂探偵は、「前は別の木にとまっていたが、その木が切られてここに来たようです」と補足した上で、「寝る所が見つかって良かったと思う一方で、困っている人の存在もあるので」と複雑な心境を明かしていた。