水族館の目玉ジンベエザメ ロボットだった!客激怒 10万人訪問“返金要求”も 中国
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 中国の水族館で騒動が起きています。目玉のジンベエザメが機械で作られた偽物で、怒った客から入館料の返金を求められる事態になっています。

【画像】角張った胴体、見えている部品の結合部分…メカジンベエザメと本物の違い

■数千万円かけ作られた「メカジンベエザメ」

展示の目玉 巨大なジンベエザメ
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 中国南部の都市・深センにある水族館です。今月1日から始まった中国の大型連休・国慶節に合わせプレオープン。10万人以上の観光客が訪れました。

 展示の目玉だったのが、優雅に泳ぐ巨大なジンベエザメ。しかし、これを見た人からは「これなら動物番組を見たほうがマシ」「ぼったくりだから、みんな行かないほうがいい」という怒りの声が上がっています。

機械で作られた「メカジンベエザメ」
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 実は、これは本物ではなく、機械で作られた「メカジンベエザメ」でした。

 ホームページを見ましたが、メカジンベエザメの文章がどこにも書かれていません。

本物と比べると…
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 本物と比べると、胴体の模様は似ていますが、メカジンベエザメの胴体は角張っていたり、部品の結合部分が見えたり、一目で本物ではないことが分かります。

 メカジンベエザメを展示した理由について、水族館は次のように説明しています。

「何百万元(数千万円)かけて作った」
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中国・深センの水族館「小梅沙海洋世界」
(シンガポールメディアから)
「生きたジンベエザメは取引が禁止されているため、何百万元(数千万円)もかけてこのメカジンベエザメを作った」

 偽物を見せられた客は不満爆発。入場料240元、日本円でおよそ5000円の返金を水族館側に求める人もいるといいます。

■近年の中国 水族館は子どもの学習の場

「あたかも本物だという思惑もあったのでは」
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 今回の騒動について、専門家はこう指摘します。

中国人ジャーナリスト 周来友氏
「ロボットのジンベエザメだと、事前に教えていれば興味も湧く。人工的なジンベエザメはどうだと結構話題にもなる。見ても文句も言われないと思うが、(水族館は)そこまでは思い至らなかった」
「(Q.水族館側のPR不足?)そうだと思う。あたかも本物だという思惑もあったのでは」

水族館は子どもの学習の場
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 近年、中国では水族館が子どもの学習の場となっていて、周さんによると、中でもなかなか見られないジンベエザメといった大きな魚が人気だといいます。

「どう説明したらいいのか困ってしまう」
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周氏
「子どものために1回は見たいというのもある。子どもに1回は勉強させたい、親としても。最初から本物のつもりで見に行ったら偽物。親としては、どう説明したらいいのか困ってしまう」

 地元のメディアは、水族館は今回の苦情にはすべて対応したと報じています。

(「グッド!モーニング」2024年10月17日放送分より)

外部リンク
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