季節が秋めいてきた今日この頃、旬の食材が豊富な季節にピッタリの収穫体験が話題を集めている。『ABEMA Morning』は、ある“秋の味覚”を栽培している農園を取材した。
東京湾アクアラインを通り、都心から車で約1時間の千葉県袖ケ浦市にある農園を訪れた。ここでは、ある秋の味覚が収穫できるという。ハウス内に入ると、約120本のイチジクの木が植えられている。
「グリーンファーム三基」を経営する注連野千佳代さんは、美味しいイチジクの選び方について次のように説明する。
「イチジクは中身が熟してくると、口のところや脇のところがピリッと割れてくる。実が大きく膨らんでくる」(グリーンファーム三基代表・注連野千佳代さん、以下同)
注連野さんのアドバイスを受けながら『ABEMA Morning』の矢島悠子アナウンサーは、イチジクの収穫を体験。枝から出ている軸を持ち、手を添えて落とさないように注意しながら収穫する。もぎ取った瞬間に樹液がしたたり落ちる様子は、収穫体験ならではの発見だ。
農園では、注連野さんがプロの目線で選んだ食べごろの完熟イチジクを1個、味わうことができる。
「皮のまま食べられる。このぐらい色づきのいいものは皮もすごく甘くなっている」
完熟したイチジクの見分け方
イチジクは想像以上に柔らかく甘い。皮の近辺が一番甘く、中はジューシーでプチプチとした食感。フレッシュで濃厚な甘さが口に広がる未体験の美味しさだ。夏に採れるイチジクとは違う、この時期ならではの味わいだという。
完熟イチジクがなかなか市場に出回らない理由について、注連野さんは次のように説明する。
「“良く熟”までいったものを流通させることができない。柔らかくなってしまうから。そういう意味で普通に売っているものはもっと甘さが薄いものになってしまう」
収穫体験を始めたのも、その美味しさを多くの人に知ってもらいたかったからだという。
「ツアーでいらっしゃる方の中には、イチジクを初めて食べるという方も結構多くいる。最初に1つ良く熟したものをお出ししているので、『初めて食べた。美味しかった』という方は結構多い。ぜひこういうところに来て、樹上で完熟したような食べごろの美味しいものを食べていただければ」
グリーンファーム三基では、採れたてのイチジクをジャムやワイン煮にした商品も販売している。イチジクやそれらの商品は、道の駅や直売所でも購入できるそうだ。
「(イチジクは)好きな方はすごく好きだけど、お店でわーっと並んだりする感じの商品ではない。ただ、やはり短い秋の期間の旬の食べ物なので、ぜひ楽しんでいただければ」
イチジクの収穫体験は、5個の収穫と試食1個で料金は1100円(税込み)。また期間は通常は10月いっぱいまでだが、2024年は11月も状況により対応が可能だという。(『ABEMA Morning』より)