山岸一生候補「自民党 対 山岸一生」「子供に希望を、シニアに安心を、働く世代に豊かさを」/衆院選・東京9区
【映像】「ガチンコの自民党 対 山岸一生」と語る山岸一生候補

 衆議院議員総選挙(27日投開票)の東京9区(練馬区の一部)には、4人が立候補している。立憲民主党の山岸一生候補(当選1回・元朝日新聞記者・元立憲民主党政務調査会長筆頭補佐)は、「ガチンコの自民党 対 山岸一生」と、自民党・公明党が推薦する元経済産業大臣・元財務副大臣の菅原一秀候補を強く意識。公約には「子供に希望を、シニアに安心を、働く世代に豊かさを」と述べた。

【映像】「ガチンコの自民党 対 山岸一生」と語る山岸一生候補

―自己紹介を。

 練馬の皆さん、こんにちは。衆議院議員候補の山岸一生です。私はもともと新聞記者を15年やっておりました。様々な現場、生きることの辛さ、あるいは社会の厳しさ、こういった声を伺う中で、やはり政治を変えなきゃ一人一人の暮らしが良くならない、その思いで政治の道に入ってまいりました。3年前に、この練馬から初めて国会に送ってもらいました。それから3年、政策立案や議員立法、国会質問、全力で頑張ってまいりました。その歩みで上に立って今2期目へと挑戦をしていきます。地域の皆さんからこの間もたくさんの必死な思い「何とかしてくれ、政治を立て直してくれ」、思いをお預かりしています。この思いを実現できるように全力で頑張ります。

―2期目への思いは。

 皆さんご案内の通り、この選挙の最大の争点は政治の信頼回復です。そうした中で、この東京9区は非常な注目区、接戦区ということになっております。相手候補の方に、自民党の推薦が出ました。もうガチンコの「自民党 対 山岸一生」の戦いになっているという状況でございます。あまり私、相手個人の批判はしませんけれども、こういう方を出してきた自民党の在り方、石破政権の姿勢は厳しく指摘をしたいと思います。「政治とカネ」の問題が問われている、政治の再生が問われている選挙で、政治とカネで有罪判決を受けた方を自民党は出してきている。そして選挙の途中で推薦までする。つまり全面的に応援をするということです。これは完全に「オール自民党 対 オール練馬区民」の対決だと思って頑張っていきます。古い政治を変えて生活者の声、働く人の声がしっかり届く真っ当な政治を作る。そして真っ当な経済を取り戻す。これが私の戦いです。

―山岸氏の公約は。

 公約は2つです。練馬区民の選択でクリーンな政治を、そして働く人がど真ん中の真っ当な経済を、私はお訴えしています。政治と経済、この2個を僕はいつも話しています。よく皆さん、政治とカネのことを言うと「まず暮らしだよ」「物価高だよ」、そういうことをおっしゃいます。お気持ちよくわかるんですね。でもその上で申し上げると、政治と経済はつながっているんです。なんでこんなに物価高でしんどいのに、政治がこっち向いてくれないのかなと、皆さん思っていますよね。それは結局のところ自民党の政治家は、一部の儲かっている大企業に、パーティー券をバンバン売りつけて、裏金は作り放題、税金はごまかし放題、こういう政治をやってきたから、いつまで経っても我々国民の暮らしが良くならない。だから私は政治を変えて経済を良くしていきたい。働く人のお給料を上げていきたいと提案しています。

 実際、政治が変われば、お給料を上げられる分野はいくつかありますよね。医療とか介護、保育、教育、こういう分野は政治が腹を括れば、お給料を上げられます。まずそこから始めて波及させていく。そしてお給料が増えれば、この大泉学園駅前もいい飲み屋がいっぱいあるんですが、皆さんおいしいもの食べたい、飲みに行きたい、商品も増える、街のお店も潤う、経済が回っていくという当たり前の循環を作っていく。そこで生まれたお金をまた子供たちのための投資や、あるいはシニアの安心に使っていくという、私はこういうしっかり循環していく経済を作っていきたい。その思いで子供に希望を、シニアに安心を、働く世代に豊かさを、この3つを同時に進めていく。これが私の公約です。

―政治の透明化はできるのか。

 これは私も実は今年の通常国会で、政治改革特別委員会に参加をして、議論の先頭に立ってきました。そのいわば責任の一端を担った者として、非常に中途半端な改革になっている。このことは私自身も力不足だなと思うし、やっぱり野党が弱いということの力不足だなと思っています。ここでこの選挙でしっかり皆さんに野党に力を与えていただいて臨時国会、来年の通常国会でさらに政治改革を進めていく。二の矢、三の矢を放っていく。このためにもこの選挙ではお力をいただきたいと思います。

―賃金アップは実現可能なのか。

 私は経済の話として最低賃金1500円早期実現、それで年収を100万円アップしようと提案しています。最低賃金が今平均1000円、それが1500円になれば時給500円分ですよね。年間の労働時間だいたい2000時間なので掛け算で100万円アップできるよねと提案しています。では財源どうするの?当然やっぱり特に中小企業、徹底応援していかなきゃいけない。地域の業者がね、それで困ってはいけないわけですから、当然お金はかかります。それは国民の皆さんからお預かりをしている税金を使わせてもらいます。数兆円、もちろんもっとかかるかもしれない。

 ことしの夏に定額減税がありましたよね。皆さん覚えていますか?たぶん、「あ、あったね」みたいな感じだと思うんですよ。あの時の入ったお金、何に使ったかって、たぶん覚えてらっしゃる方の方が少ないんじゃないか。むしろ銀行口座にそのまま残っていますよって方のほうが多いんじゃないかなと思うんですね。あれほど誰からも感謝されない、誰も喜ばないことに4兆円使っています。だったら同じ額を賃金アップだとわかりやすい形で使っていけば「あ、懐豊かになった。じゃあ消費に回そう」と循環をしていく。同じ財源であっても生かせる使い道をすれば、私は十分成長は可能だと思っています。

―山岸氏の強みは。

 自分の強みを自分で言うのは非常におこがましい話かもしれませんけれども、私この1期3年の間で岸田前総理とは直接、論戦の機会を5回もらいました。おそらく1期生議員の中では、たぶん多い方なんだろうと思います。そこはやはり新聞記者として磨いてきた調査力や質問力、こういったことが生きているのかなという風には、できれば思いたいですね。ただその論戦の中身がどうかというとやっぱり岸田総理は非常にこう、暖簾に腕押し感のある方で、僕もなんか非常にもどかしい思いをしながら、頑張ってきたところがあります。まだまだ1期3年で十分なこの何か自分がこういう強みがあるから、これができたという自慢できるものがあるわけではないけども、でも間違いなく一歩一歩進んできたなと思っています。

 それができたのは地域の声があったからですね。国会論戦で頑張るのは、結構怖いです。総理大臣と議論をすると、相手は日本の最高権力者で官僚機構がバックにいますから情報量もすごいですよね。こっちがもし何か間違いとか言ったら、それこそこっちがもう大炎上、倍返しどころかもう100倍返しになるわけですよね。そういう中でもブレずに戦ってこられたのは、地域を歩いてお預かりした声があったから。現場で事業所に行く、あるいは駅前に立つ。そういった中で「ちょっとこれおかしいよね」「山岸さん、これ総理に聞いてよ」と、こういう声があったから自分がしっかりこのファクトを持って、論戦することができた。ここはおそらく新聞社の経験というものが生きているのかな。自分の足で稼ぐ。ファクトで勝負をする。これが強いて言えば自分の強みじゃないかなと思っていますので、もっと伸ばしていこうと思います。

―国と地域、求められているものの違いは。

 そうですね。やっぱり国会議員というのは憲法に書かれている通り、すべての国民の代表ですから一つの特定の業界・業種とか一つの地域の代表ではない。これははっきりしていますね。ですから私の場合は地域への利益誘導という意味ではなくて、やはり地域の中に全国の縮図があるというか、そういうふうな思いで取り組んでいます。別に練馬区だからどうということじゃなくて、練馬の中にあるいろいろな現場を丁寧にやることによって、全国的な問題の縮図がそこにあるんだろうと。

 今日も介護の事業者の方とお話ししたんですけれども、やっぱり地域の中小規模の事業者は非常に厳しいと。大手のところにどんどん席巻されて非常に厳しいと。でもやっぱり地域密着の事業者がいないとサービスの利用性が困っちゃうね、とこういう話を聞いてきました。同じような話だったらどこでもある話。この練馬にある話は日本中どこでもある課題だと。そういう思いでやっていますので、地域と国勢を切り離すというよりは繋がっているというのが僕の考えです。

―これからの社会はどうなっていくべきか。

 さっきの政策とも重なりますけども、やはり私は働く人の手取りが増えていくということが非常にシンプルに言えば一番の入り口じゃないかなと思っています。もちろん全てがお金の問題じゃありません。だけどもやはり今の日本というのは、働く人の豊かさというものはあまりにも軽視をしてきている。働く人の豊かさ、これをしっかり取り戻していくと僕は思っています。自民党政治のこの30年近くの経済政策ってすごくシンプルに言うと働く人は使い捨てにしていい。格差はどんどん広げていい。人件費は安ければ安い方がいい。こういう経済をやってきて、一人一人も豊かになれていないし、経済全体も成長していない。誰も得していない。厳密に言えばごく一部の大企業は得していますけれども、ほぼ99.9%の人は得していない。多分そういう社会だと思うんですね。

 これを変えていくには、やはり頑張ればお給料上がってくる。一生懸命やっていればちゃんと儲かるんだよという、当たり前の実感を取り戻すところが日本再生の出発点になると思っています。そのことによって単にお金が増えるって意味じゃなくて一人一人の人生の選択肢を支えていく。人生の選択肢を諦めなくていい社会にしていきたいと思っています。今の日本は普通の選択肢を選ぶことが極めて難しい社会になっています。結婚をしたい、家を買いたい、子供を持ちたい。こういう普通の選択肢。かつては普通だった選択肢が非常に選びづらい社会になっている。僕はこれを変えていきたい。変えるためには経済を変えて手取りを増やして選びたいことを選ぶことができる。その人生の選択肢を支えていくための政治をやっていきたい。これが人々の幸せ、みんなの幸せに一番つながる道じゃないかなと思います。
ABEMA NEWS)

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