「2293万円を庭の植え込みの根元へ」警察を名乗る男からの詐欺で大分県民が次々と被害に
【映像】警察官をかたる詐欺師の言葉

 いま、大分県が詐欺被害で“非常事態”に陥っている。                   

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 大分県警は県内で相次ぐ特殊詐欺、ロマンス詐欺などの被害に非常事態という認識を示した。10月14日まで(2週間)の暫定値となるが、認知件数は県警しらべで特殊詐欺は34件で被害額は計2億3687万円。SNS型投資・ロマンス詐欺は12件で被害額は計6656万円と、わずか2週間で3億円以上が騙し取られている。

 その手口はさまざまで、大分市内の60代の女性は「逮捕した暴力団員の家からあなたの通帳が出てきました。引き出される前に取りに行く」と、9月から10月にかけて警察官などを名乗る複数の人物から電話があり、「現金は自宅の外に置いてください」という受けた指示の通りに現金を自宅の外に置くなどして、合わせておよそ3500万円を騙し取られた。

 同様な手口での詐欺では70代の男性から現金510万円を騙し取った疑いで、ベトナム国籍の男が10月3日に逮捕された。この容疑者はいわゆる「受け子」と見られている。

 その前日にも9月に豊後高田市で70代女性から460万円をだまし取った疑いでベトナム国籍の男女が逮捕され、警察は同じ詐欺グループによる犯行の可能性を視野に調査している。

 大分市内に住む80代の女性は、警察官や検察を名乗る男から「暴力団を逮捕したらあなたの通帳が見つかり、暴力団が入金したお金が入っていた。あなたを容疑者として調べる必要がある」と言われ、指示通り現金計2293万円を庭の植え込みの根元に置いた。女性は後日、市内に住む80代の男性が同様の手口で被害にあっていることを報道で知り、だまされたことを知ったという。

 また、70代の男女2人が警察や検察を名乗る男から「暴力団員を逮捕したが、あなたも共犯の疑いがある。紙幣の番号を調査する」などと連絡を受け、女性は自宅マンションのポストに600万円、男性は近くの公民館の出入り口付近に計1800万円を紙袋に入れ放置。何者かに持ち去られた。

 大分県警によれば、10月4日から6日の3日間で確認した被害は6件。被害額は合わせて8070万円にのぼるという。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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