大河内茂太候補「今はとにかく減税をしなければいけない」「幸せを増大させる豊かで優しい国づくり」/衆院選・東京9区
【映像】自民党&立憲に不信感をあらわにする大河内候補(実際の映像)

 衆議院議員総選挙(27日投開票)の東京9区(練馬区の一部)には、4人が立候補している。日本維新の会からの推薦を受ける大河内茂太候補(当選0回・元宝塚市議)は、公約に「日本大改革」として「社会保障制度改革」を掲げ、「幸せを増大させるような、豊かで優しい国づくりを」と述べた。

【映像】自民党&立憲に不信感をあらわにする大河内候補(実際の映像)

―自己紹介を。

 大河内茂太です。東京9区から日本維新の会の支部長として出馬をしています。漢字3文字で「大河内」です。もちろん緑色で頑張っております。よろしくお願いします。

―大河内氏が伝えたい公約は。

 公約に関して、今回一番大きく掲げているのは「日本大改革」です。社会保障制度改革は誰かがやらなければいけないと思います。また、日本経済は30年間停滞しています。これを何とか終わりにして、そして底堅く拡大をさせていく、成長をしていく、そうした日本にしていきたいです。

 一つは消費税の減税です。社会保険料の減免、そして今回のマニフェストから所得税の減税も入れています。もちろん法人税の減税も入っています。減税に次ぐ減税で大丈夫なのかというところですが、今この経済を成長させるためには、吸い上げられるお金を防いで手元に残し、物価高にも対応していく。あるいは、それを消費に回すことでしっかりと需要を喚起し、消費をして経済を回していく。これは恒久的に減税という話ではないと思っています。特に消費税というのはスタビライザーの機能がありますので経済が上がってきたときにはわかりませんが、今はとにかく減税をしなければいけないと。そういう局面だと思っています。

 もう一つが社会保障制度改革です。これは誰かがやらないといけません。年金に関しても、もう行き詰まりを見せてきている。しっかりと将来を見据え、自分たちだけが良ければいいのではないということをしっかりと訴えていきたいです。特に年金に関しては、今は賦課方式になっています。よく若い方で勘違いをされている方もいて、払っている年金が積み立て方式になっていてそのうち自分たちにも返ってくると思っているが、実は違います。賦課方式というのは実質上税金のような使われ方をしていて、この制度がなくなれば、何も返ってきません。こうした将来への不安、将来に対する見通しが立たない状況を解決するために、賦課方式を変えて積み立て方式にしていくことを、やらせていただきたいと思っています。

 また医療改革もやらせていただいています。医療費の負担について「“高齢者も3割にしていく”という話を維新は言っているではないか」と怒られますが、必ずしもそういう話ではありません。今まで医療費を年齢で変えていた。高齢者は1割、若い人は3割という形でしたが、年齢での分け方ではなく、所得に応じた分け方をしましょうと言っています。高齢者であっても十分な資産・収入がある場合は我々と同じく3割負担としていただく。医療保険の価格がどんどん高くなっていく状態のなか、適正化を図っていきたいと思っています。

 さらに維新は、これから年金が立ち行かなくなってきた時のために、給付付き税額控除やベーシックインカムの給付についても言及しています。月々3万から5万円ほどのベーシックインカムの給付をしっかりやっていく。お金が吸い上げられるのを防ぐだけでなく、少額ベーシックインカムなどの形で、個々人にお金を投入していくことで、もっと手元を豊かにしていく。それで物価高にも対応していく。さらには経済を回していくために消費していく。これが主にお伝えをしているところです。

―政治とカネの問題については。

 政治とカネの問題というのは田中角栄氏の時代からずっと問題になっています。特に自民党がこうした問題を起こしていますが、徐々に時代とともに大型の賄賂事件はなくなってきています。

 そして過去には買収事件などもありました。実はこの練馬9区でも大きな買収事件があり、世間的にも問題になりました。そうした古い政治を打ち破り新しい風を、区民の方が選んでいただけるのかどうか。これについては全国的に注目を浴びています。政治とカネについての浄化はしっかりと法律の整備等によって、あるいは法律ができていなくても、政党が自ら身を律していくということを実現していきたいです。

 例えば、旧文書通信交通滞在費の問題があります。2200万円の歳費のほか、第2の給料と言われている1200万円の旧文通費。自民党はやっていなかったが、我々は自ら領収書を公開して適正な使用をしています。しかしながら、残念なのは立憲もこの旧文通費の問題を何とかしなくてはいけないと言って入るものの、法律ができないから限りやらないという、イコールフィッティングと言いますが、これを公言されています。なぜ自らができる、我々でもやっていることができないのか。そうしたことも含めて、私は自民党・立憲に対して不信感を持っています。まずは法律をしっかりと作る。それができなくても、自らを律していくことを、先んじてやっていくことが大切だと思っています。

―透明化については。

 裏金問題などにおいて、収支報告書にしっかりと不記載がないようにするということは、私も永田町での秘書時代にやっていました。そこでは会計の専門家が入っておらず、素人がやっているような状況で、それでもいいという収支報告書のシステムだった。これをしっかりともっと厳格化していくということが大切です。

 さらに、我々はもうすでに会計責任者を自らがやっていこうとしています。今回の政治団体の会計責任者も私自身がやっています。そしてブラックボックス化をなくすために、自らがしっかりと会計にも責任を持ち、目を光らせていくことが大切だと思います。

―幸せな社会を作っていくためには。

 かつては、私が秘書を務めていた方と一緒に「政策が強くて優しい国づくり」を掲げてやらせていただいていました。今私が言っているのは「豊かで優しい国づくり」です。“豊か”というのは、経済がしっかりと拡大していくこと。格差が問題視されていますが、中流をもっと作ることで、 皆さんが経済的に幸せになっていただくことです。

 皆さんが過不足なく生きていける、ストレスなく生きていけるだけの経済状態にしていくことを実現していきたいというのが一つです。

 そしてもう一つ、この“幸せ”に関わる、それぞれの個性に応じた生き甲斐ややり甲斐、そうした幸せを感じることができるストレスのない社会を実現していきたいと思っています。例えば、女性の活躍も大切ですが実際のところは実現していません。ジェンダーギャップ指数を見ただけでもまだ非常に低い。特にこの経済の問題において見ても、女性の役員や女性の政治家が圧倒的に少ないです。そうした問題の解決と同時に、我々はシングルマザーの問題にもすごく注目しています。例えば養育費不払いの問題があります。そうした皆さまに、しっかりと国が介入する形で、立替払いをする。そして本当に払わなければいけない主体には強制執行していく。そうした制度をしっかりと作っていくということも言っています。誰もがストレスを感じない、そうした社会にしていきたいです。

 その中には、マイナスをゼロにしていくことも考えられます。かつてシングルマザーの寡婦控除というものがありました。以前、秘書を務めていたときに変えていった一つでもあります。それはマイナスをゼロにする話です。

 例えば動物愛護の観点でも、足りない部分を上に上げていく、今のままでも十分ではあるがさらに幸せにしていこうという作用もある。現状、練馬は動物のドッグランがものすごく少ないです。なくても文句は言えないところだが、さらに良くしていこうと、さらに幸せを高めていこうというところです。

 練馬区では田園都市構想というのを私はしてもらっています。単なる都市農業の街というだけではなく、さらに文化的で、緑の多い田園都市構想。例えば宝塚市の雲雀丘花屋敷、そして大田区の田園調布。そうしたブランド価値の高い、都市価値の高い田園都市にしていきたいと思っています。そのなかで、皆さまの幸せを増大させるような、豊かで優しい国づくりをしていきたいと思っています。
ABEMA NEWS)

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