【写真・画像】“秘境”で自給自足の暮らしをする親子、母の夢は「あの世に行くこと」 清原果耶「人生観変わりました」 1枚目
【映像】87歳の母親、当時15歳の写真

 『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が10月20日に放送され、秘境で暮らす母子の姿に出演者らが感銘を受けた。

【映像】87歳の母親、当時15歳の写真

 日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。

 捜索した2軒とも空き家という番組初の危機に瀕するも、粘り強く探し、ようやくたどり着いた徳島県の山中にあるポツンと一軒家。そこは山の尾根の一角を切り拓いた敷地に建つ、まさに秘境の一軒家だ。突然の来訪にも温かく迎えてくれたのは、87歳の母親と、「ここはなんにもないですよ」とやわらかな表情をみせる息子(61)。

 息子は徳島市内に自宅があり、妻と2人の子どもと暮らしていたが、4年ほど前に父が亡くなってからは母と同居しているという。母の世話をする決断の上で、背中を押してくれたのは妻だった。

 大阪の料理店と、徳島の老舗ホテルで調理師として働いた後、地元の徳島でカフェレストランを開業したという経歴を持つ息子。今はこの地で、母から畑仕事を教わって1人で世話をしているという。築150年の母屋の前の斜面には手入れの行き届いた畑が広がっており、蕎⻨や五穀米、小豆、こんにゃく、お茶など年間で20種類もの野菜を育てているそうだ。

 そんな中、息子から「水源を見に行きますか?」との提案が。一軒家から600メートル山を登った山頂に湧き水の源流があり、定期的に掃除をしないと水が止まってしまうのだという。その湧き水が流れる様は、人の手が入らない自然の美しさを残す景色が広がっていた。

 さらに、自家製のそば粉を使った打ち立ての蕎⻨や、おにぎりにきな粉をまぶした“おぼた”などの地元料理を、母子で作って振る舞ってもらった捜索隊。

 これからの目標や夢について聞くと、「もう夢もないな。あの世に行くのが一番の夢。テレビに映してもらって冥土の土産」と母親。息子は「元気な内、できる限りは土を耕して。おかん見て、月に1、2回は徳島に帰る。頑張りますよ」と語った。

 受け継がれた昔ながらの知恵と技術で、息子が母を支える自給自足の暮らしに、ゲストの福澤朗は「生きる力のエネルギッシュさに感服しました」と実感を込めると、同じく清原果耶も「すべての出来事が圧巻でした。画面越しではありましたが、生きるエネルギーをもらえたような気がして。人生観って本当に変わるんですね」と大きな感銘を受けたようだった。

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