北朝鮮は31日朝、弾道ミサイルを発射した。ミサイルはこれまでで最も長い86分間飛行して北海道奥尻島西方のEEZ(排他的経済水域)の外に落下した。林官房長官は会見し「国際社会と緊密に連携して対応するとともに国民の生命・財産を守り抜く」と述べた。
林官房長官は臨時に開いた会見で「政府としては付近を航行する航空機や船舶および関係機関への情報提供を行い、現時点において被害報告等の情報は確認されていない。総理には直ちに報告を行い、迅速的確な情報提供、安全確認等の指示があった。政府では北朝鮮情勢に関する官邸対策室において情報を集約するとともに緊急参集チームを招集し協議を行っている」と述べた。
その上で「今回の発射は国際社会全体への緊張をエスカレートさせる暴挙であり、これまでの弾道ミサイル等のたび重なる発射も含め一連の北朝鮮の行動はわが国地域および国際社会の平和と安全を脅かすものであり断じて容認できない。またこのような弾道ミサイル発射は関連する安保理決議に違反するものであり国民の安全にかかわる重大な問題だ。我が国としては北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に対して厳重に抗議をした」とした。
さらに、国家安全保障会議の4大臣会合を開催したとして、「会議では北朝鮮のミサイル発射情報を集約するとともにさらなる事実関係の確認をし、分析を行った。そのうえで北朝鮮によるさらなる弾道ミサイルの発射等に備え、情報収集・警戒監視にあたるとともに国民の安全と安心の確保に万全を期すことを改めて確認し、外交安全保障政策に関する今後の対応方針について議論を行った。政府としては国連安保理の場を含め米国・韓国をはじめ国際社会と緊密に連携して対応するとともに国民の生命・財産を守り抜くため引き続き情報の収集分析および警戒監視に全力を挙げる」と述べた。
(ABEMA NEWS)