ハロウィン当日の先月31日、東京・渋谷区はハロウィン目的で渋谷駅周辺に来ないように呼び掛けていましたが、街には仮装した人たちなどが集まり、ケンカなどのトラブルも起きました。
【画像】「渋谷に来ないで」厳戒ハロウィンでトラブル続出 救急搬送も
■路上飲酒禁止も「これは水」
長谷部健渋谷区長
「今年も渋谷はハロウィンをお休みします」
ハロウィンを前に渋谷・新宿に来ないよう呼び掛けた区長。渋谷区では、2019年からハロウィンや年末のカウントダウンの時期は、トラブルを防ぐため夜間の路上飲酒を禁止にしていました。
しかし、渋谷区は条例を改正。10月1日から都市部では全国初となる「年間を通じて路上飲酒を禁止」しました。
ハロウィン当日を迎えた先月31日の渋谷。街中では区の指導員がパトロールし、迷惑行為がないか目を光らせます。
しかし、禁止されているにもかかわらず、路上飲酒する人の姿がありました。なかには、あきれた言い訳をする人もいました。
路上飲酒する外国人男性
「これは水です(ビール)」
「(Q.知っています?今、渋谷は路上飲酒禁止ですが)俺は飲んでないです」
■泥酔、怒号…トラブルも
酒を飲みすぎた結果、こんなトラブルも…。
多くの人が行き交うスクランブル交差点で、酔いつぶれてしまった男性がいました。
この日、渋谷の各所で酔いつぶれた人が救急搬送されるケースが相次ぎました。
人の往来の激しい道端で、大の字で酔いつぶれてしまう人もいます。警察官が到着し、ようやく座って話ができるようになったものの、自分で立てないようです。水を口に含みますが、また倒れてしまいました。
その後、男性は到着した救急隊により担架に乗せられ搬送されるかと思いきや、どうやら救急車ではなくパトカーの後部座席に移されるようです。
救急車に運ばれることを拒否したという男性。体調に問題はないとして警察官に連れられ、パトカーでその場を後にしました。
■ケンカする男性「行けー!邪魔だー、行けー」
トラブルは路上飲酒以外にも。周囲にやじ馬が集まるなか、ケンカする男性たち。
男性
「行けー!邪魔だー、行けー」
男性が大声をあげ、相手を威嚇(いかく)します。
男性
「行けー、邪魔だー、行けー、邪魔だー。行け、うぉおおい」
大声をあげる男性が荷物を蹴り飛ばされ、ケンカはさらにヒートアップ。仲裁に入った男性の説得もあり、ケンカしていた2人は解散。大きなトラブルにはならずに済みました。
■爆音集団…警察と口論も
騒音を立て、街中を走り去るバイク集団。騒音による迷惑行為も至る所で発生しました。
渋谷駅の高架下で音楽を流し騒ぐグループ。大音量で周りにはリズムに乗る人もいます。
複数の警察官が囲み、止めるよう説得しますが、注意されたのが気にくわなかったのか、警察官に食って掛かる場面もありました。
およそ10分にわたり説得されたグループは、しぶしぶ場所を移動。しかし移動後も爆音を流し続け、警察がついて回り説得を続けました。
■「渋谷来ないで」厳戒ハロウィン、人々はどこへ?
厳戒態勢で迎えた今年の渋谷ハロウィン。去年と比べると各所に警察官が配備され、交通規制を実施するなどの対策が行われました。
20代 女性
「コロナがはやる前とかだと、封鎖も何もなかったじゃないですか。(これだけ厳戒態勢だと)ちょっとさみしいなとは思いますね」
ハロウィンを楽しむ人たちは、渋谷以外のエリアに散らばっていました。
大学生
「(渋谷は)規制が厳しいって聞いたので。あんま楽しくないっていうか、はしゃげないっていう」
この2人は、渋谷の治安を気にして池袋に来たといいます。
20代 女性
「渋谷は人が多そうっていうので、池袋のほうがいいかなって。(渋谷は)ナンパがヤバいみたいな」
「治安よく終わってほしいです」
「平和に」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年11月1日放送分より)