【ソースなきお好み焼き?】エルサルバドルのププサス 左派ゲリラが暴れて国を追われても「故郷に帰れたようだわ」難民キャンプで人々を支えたまぁるい味【LA移民メシ#2】
この記事の写真をみる(7枚)
【ソースなきお好み焼き?】エルサルバドルのププサス 左派ゲリラが暴れて国を追われても「故郷に帰れたようだわ」難民キャンプで人々を支えたまぁるい味【LA移民メシ#2】
拡大する

大谷翔平選手、ドジャース、野球だけ?
ロサンゼルスの魅力はそれだけではない。
大統領選や日本でも話題の移民問題、共に生きるとは何なのか?ロサンゼルスで探してみよう!

【動画】チーズたっぷりでクリーミー エルサルバドルの"ププサス"は故郷に帰れる味

■中米・エルサルバドル料理「ププサス」

ロサンゼルスのエルサルバドル系住民は、なんと28万人。
GDP(国内総生産)の2割がアメリカからの送金で、本国が14の地域に分かれるエルサルバドルの人は、「ロサンゼルスは15番目の地域だ」と話します。

Los Molcajetes
拡大する

ダウンタウンの近くは、特にエルサルバドルの人が集まる地域。
半世紀近く街の人に愛されるレストラン「Los Molcajetes」に入ると、お好み焼きのような形をした謎の生地を、まるめて、叩いて、焼き上げていました。
チーズが焼けてカリカリになった部分が本当に美味しい。

調理
拡大する
ププサス
拡大する

■牛のホルモンを入れた牛足スープ

店をまとめるのは、明るい移民二世のロレーナさん。

ロレーナさん
拡大する

ロレーナさんの元気の秘訣はレモンとチリを加え、キャベツ、キャッサバを煮込み、そこに牛のホルモンを入れた「牛足スープ」

牛足スープ
拡大する

■「あの故郷の味を、いつでも食べられるんだ」いつも心にププサスを

1969年の戦争をきっかけに、政情不安に陥ったエルサルバドル。
長引く内戦で多くの難民がアメリカを目指しましたが、「ププサス」が人々を支え、故郷を想うその心は、LAで生まれた移民二世にもしっかり受け継がれていました。

人は食べる、食べて生きる。
そう、移民の数だけメシがあり、移民の数だけ物語がある。
それがLA移民メシ。

この記事の画像一覧
外部リンク
【新橋を超えた】焼き鳥と似ているけど…アルメニアにしかない絶品ケバブに詰められた世界各地のエッセンス 「私たちは忘れられた」虐殺から逃れ民族離散 祖国を想う味も心もより濃く【LA移民メシ#3】
この記事の写真をみる(7枚)