【新橋を超えた】焼き鳥と似ているけど…アルメニアにしかない絶品ケバブに詰められた世界各地のエッセンス 「私たちは忘れられた」虐殺から逃れ民族離散 祖国を想う味も心もより濃く【LA移民メシ#3】
この記事の写真をみる(12枚)
シシケバブ
拡大する

大谷翔平選手、ドジャース、野球だけ?
ロサンゼルスの魅力はそれだけではない。
大統領選や日本でも話題の移民問題、共に生きるとは何なのか?ロサンゼルスで探してみよう!

【動画】厨房は煙で充満 どこか日本の焼き鳥を思い出す アルメニアにしかない最高のケバブ

■欧州と中東の狭間、黒海の近くにあるアルメニアの料理

LAに住むアルメニア系住民は、なんと20万人。ダウンタウンから車で北に15分ほどのグレンデールは、リトル・アルメニアと呼ばれています。

お客さんで行列
拡大する

■スパイスの振り方、ひっくり返し方、まさに新橋と同じ

40年ほど街の人に愛される店「Mini Kabob」
オーナーはアルメニア移民二世のアルメンさん。鶏肉、牛肉、豚肉を串で刺して、豪快に焼き上げます。

厨房は煙で充満
拡大する

日本料理店で3年働いたこともあるアルメンさん。
「日本大好き」ということで、焼き鳥から学んだ工夫も取り入れ、絶品のケバブを作り上げます。

【新橋を超えた】焼き鳥と似ているけど…アルメニアにしかない絶品ケバブに詰められた世界各地のエッセンス 「私たちは忘れられた」虐殺から逃れ民族離散 祖国を想う味も心もより濃く【LA移民メシ#3】
拡大する
ケバブ
拡大する
スパイスをふりかける
拡大する
ケバブ
拡大する

■ご飯にしたたる肉の旨味「これも日本料理から学んだんだ」

牛のケバブは中東でも食べられますが、アルメニアは、キリスト教。
豚の脂身を加えるのが流儀です。トレイを覗くと、お肉の下には、何と炊き立てのお米が。

ご飯の上にのるケバブ
拡大する
アルメンさん
拡大する

■チキンカツレツを食べた客は「Hmm!」が止まらない

アジア系にはたまらないチキンカツレツも人気メニューのひとつ

お客さん
拡大する

■明るく大忙しのアルメンさん。その様子とは裏腹に、家族には想像を絶する歴史が

アルメンさんとケバブ
拡大する

明るく店を切り盛りする、アルメンさん。
その様子とは裏腹に、家族には想像を絶する歴史がありました。
虐殺から逃れようと、民族は世界中に散らばりましたが、料理には各地のエッセンスが詰められ、祖国を想う心も、より濃くなっていったのです。

人は食べる、食べて生きる。
そう、移民の数だけメシがあり、移民の数だけ物語がある。
それがLA移民メシ。

この記事の画像一覧
外部リンク
【オヤジの手づかみに…口を開けて待つ】「分け合う心」肉てんこ盛りエチオピア料理&内戦を生き抜いた”昭和人生論”「怠け者は絶対に成功しない!」【LA移民メシ#1】
この記事の写真をみる(12枚)