天気に恵まれた3連休最終日。栃木県の日光東照宮は観光客が大行列を作りました。日光では紅葉が見頃を迎え、多くの外国人観光客も訪れましたが、今、意外な場所が人気となっています。
【画像】外国人に人気の“隠れスポット”並び地蔵とコケと紅葉…ミシュラン2つ星『憾満ケ淵』
■紅葉の名所・日光 朝から大渋滞
鮮やかな紅葉が山々を染める栃木県の日光。秋の三連休、待ちに待った絶景に、周辺は早朝から大混雑となりました。
所村武蔵アナウンサー 「まだ午前6時台ですが、すでに車が詰まり始めています。渋滞を起こしています」
午前7時半から前倒しで運転する明智平ロープウェイ。これも乗るためには多少の“忍耐”が必要です。
券売所の先頭に並ぶ男性 「1時半くらいに駐車場に来たのかな。(Q.午前1時半ですか)ぐらいだと思いますよ」
東京からきた5人組 「まさかこんなに混んでいるとは思わず、どうしようかと悩んでいる」
(Q.さすがにこの列に並ぶ気になれない)
「お腹が空いてる」 「並びたくない…」
「すごいきれいです。みんなが有名だって話していて」
■自然求め…都市圏から地方へ
コロナ禍で一時的に観光客数が減少した日光は、去年までにほぼ以前の水準に回復。また、人気に拍車をかけているのが外国人観光客です。
旅行代理店大手のJTBによると、近年はアドベンチャーツーリズムなどへの関心が高く、公共交通機関を使って巡るツアーなどが環境に優しいことから、人気となっているといいます。
ベトナム人観光客 「すごい奇麗です。ベトナム人みんなが話していて『有名だ』って。僕もこのあいだ聞いて、来ないといけないと思ってきました」
また、最近の日光は外資系のホテルも相次いでオープン。去年の外国人の宿泊客数はコロナ前の水準を超えて、過去最多の12万人以上となっています。
■神秘的…並び地蔵とコケと紅葉
こうしたなか、ひと際、外国人観光客が注目している場所がありました。ミシュラン・グリーンガイドに“二つ星の場所”として掲載された『憾満ケ淵』。ここには約70体が並ぶ『並び地蔵』があります。元々は100体あったといいますが、洪水で流されて今の数となりました。
ギリシャ人観光客 「どうしてこういう格好なのか気になっていたんです」
「大切にされている感じがして素敵だと思うし、それぞれの性格があるように見えて面白いです」
日本人の姿はほぼなく、むしろ欧米系の観光客が連日多く訪れているといいます。紅葉と緑のコケの神秘的なコントラスト。海外の観光客の目にはどう映ったのでしょうか。
スペイン人観光客 「グーグルマップで“東京から行ける旅”を探していたら、ここがリストに載っていたんです」「観光地や都会だけではなくて、自然を楽しむ旅をしたかった。日本を違う形で楽しめると思います」